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できたてビールをその場で お勧めブルーパブ(上)

2017/11/15

客席から醸造設備が見えるのもブルーパブの魅力だ(さかづきBrewing)

 クラフトビールの人気が盛り上がっている。クラフトビールの専門サイトを運営している筆者の集計では、クラフトビールをドラフト(樽詰め)で提供する専門店が、東京及び近郊で、330店舗以上ある。中でも、最近特に目立っているのは、「店内で醸造したクラフトビールがその場で飲める」という、ブルーパブ(BrewPub)だ。今回と次回の2回に分けて、是非訪問して欲しいおすすめのブルーパブを7店舗紹介する。

 ブルーパブならではの醍醐味は3つある。

1.ビールを醸造する場所と飲む場所が同じなので、ビールのコンディションが良い。醸造所で飲むビールはおいしい。
2.そのお店でしか飲めないオリジナルレシピのビールが飲める。一期一会。
3.ブルワー(醸造家)がいるお店では、ブルワー自身からそのビールを作った理由、レシピ、味わいなどを直接聞くことができる。

 多くのブルーパブでは、客席からタンクなどのビール醸造設備が見えるようになっており、ビール好きにはたまらない風景だ。

■明るく女性やファミリーも入りやすい

 最近、大きく様変わりしている街が北千住。JR常磐線、東京メトロ日比谷線、千代田線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス線と5路線が乗り入れている便利な立地であることに加え、この12年間で5大学の誘致に成功し、商店街も活気づいている。そんな北千住を象徴するかのように、大いににぎわっているお店が、「さかづきBrewing」。北千住の商店街からほんの少し小道に入った場所に、2016年3月オープン。今では、予約がどんどん埋まっていく人気店となっている。

 お店はウッドを基調とした温かい雰囲気の、30席というほどよい空間。そして、店内からは、ガラス窓越しに、ピカピカに磨かれたステンレス製醸造設備が見える。ビール好きにはこれ以上ないと思える素敵な風景が広がっている。

さかづきBrewingオーナー兼醸造長の金山さん

 オーナー兼醸造長の金山さんは、元アサヒビールの社員。大学時代にビールが好きになり、アサヒビールに入社し、醸造の現場と研究および新商品の開発を経験。会社員を辞めて独立しようとした時も、ビール以外は考えられずブルーパブを作ることを決心した。

 「アットホームで、明るくて女性やファミリーも入りやすいお店を目指してます。おかげさまで、お客さんのデータを見ると、どんどん女性比率が上がってるんですよね。うれしいです。ビールはヴァイツェンとペールエールがレギュラーで、季節のビールを3~4種類出しています。季節を大事にしたいので、春はよもぎを使ったセゾンスタイルのビールを作りました」とは、金山さんの言葉。

さかづきBrewingのヴァイツェン

 ヴァイツェンは、フルーティーな香りがしっかりと乗っていて濃厚。口に入れるとふんわりとした甘みを感じ、アフターも長い。液体のパン、食べるビールと言っていいかもしれない。おいしいビールだ。

 そして、「さかづきBrewing」は、フードもこだわっている。新進気鋭のシェフが腕を振るう料理は、ビールごとに合うものが工夫されている。ビールと料理を同じお店で作ることができるブルーパブならではの醍醐味。

 「さかづきBrewing」は、明るい雰囲気で入りやすく、店内で醸造された季節に合わせたビールが飲め、料理も美味しく大人気のお店である。

●店名:さかづきBrewing
●住所:東京都足立区千住旭町11-10
●TEL:03-5284-9432
●営業時間:
水曜~金曜 16:00~22:30
土曜 13:00~22:30
日曜 13:00~21:30
●休日:月曜・火曜
●席数:30席
●TAP:5~10
●URL:https://www.facebook.com/sakaduki/
※TAPの項目はビールサーバーの注ぎ口の数

■毎週違う種類のビールを造る

 京王線の各駅停車だけが止まる国領駅から、5~6分ほど歩くと、甲州街道(国道20号線)沿いに、「調布ビアワークス」がある。

200リットルの醸造タンクを持つ調布ビアワークス

 醸造タンクは200リットルの大きさ。この写真は、醸造所内で撮ったものだが、店内からもガラス窓越しに醸造設備が見える。

 調布ビアワークスは、基本的に毎週1回、水曜日にビールを醸造している。しかも、毎回違うレシピで。醸造を始めてから1年10カ月で100種類以上のビールを醸造しているとのこと。週に1回通えば、毎回違うビールが飲めるというわけだ。そんな理由で常連さんは、毎週、必ず来てしまうとか。さらに、調布ビアワークスのすごいところは、常連さんがビールの材料を持ってくること。例えば、宮崎の日向夏、宮古島の黒糖、山梨の白桃、近所の農家で採れた干し柿。そんな材料をオーナー兼醸造長の池森さんに預けると、1カ月後には、ビールになる。それが、またおいしいのだ。

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