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フェイスブックジャパン代表取締役の長谷川晋氏

フェイスブックジャパン代表取締役の長谷川晋氏

京都大学のハンドボール部主将として、スポーツに打ち込んだフェイスブックジャパン代表取締役の長谷川晋氏。スポーツで学んだ経営の要点として、長谷川氏は目標設定の重要性、基礎体力と戦術を挙げる。

 京大ハンドボール部の主将として、関西リーグ3部から2部への昇格を経験した。

関西リーグで昇格できた理由の一つは、チームのみんなが「強くなる」という目標を共有した結果、厳しいトレーニングに耐えることができ、基礎体力が上がったことです。もう一つは、戦術の理解と実践がうまくいったのが大きかったと思います。

ハンドボールは1チーム7人で試合をする競技で、そのうち1人はゴールキーパーです。僕は守備が得意な選手でした。主に相手の得点源であるエースをつぶす役目です。当時、京大の守備はピラミッド型の「1・2・3」という陣形を使っていました。コーチの三好さんという方が授けてくれたフォーメーションです。僕はピラミッドの頂点でまず相手に当たりに行く「1」のポジションか、2列目が多かったです。僕は身長が169センチメートルで大きくはないですが、バチっとぶつかって止めるのが売りでした。

ハンドボールには「走る」「飛ぶ」「投げる」「ぶつかる」の4要素すべてが必要です。工夫次第で体格のハンディを克服できるのが楽しいんです。シュートなら、ディフェンスの頭上から打ち落とすことはできなくても、スピードで抜いて打てばいいわけです。守備でもそう。相手がどんなに優れたプレーヤーでも、ボールを持っている手さえ抑えられればプレーを制限でき、相手のパスを読めば攻撃する前に止められます。

走ったり、筋トレしたりするのは好きではありませんでしたが、体格のハンディを補おうと熱を入れて取り組みました。基礎体力を上げる日々のトレーニングは、部員にも課しました。でも当然きついですよね。そこで、単調にならないように遊びの要素を意識して取り入れました。「大文字ダッシュ」というのもその一つです。五山送り火の「大」の字がある山の麓まで走り、石段に着いたら仲間をおぶって上がるんです。

京大チームは当時、守備だけなら関西でもトップクラスだったと思います。守備は、まさに組織の力です。ここで抜かれたら誰がどこでカバーするかといった、戦術的な決まり事をきっちりと組み立てて、機能させていたんです。ポジションにあった適材適所の配置もよかった。「1・2・3」の陣形がかっちりとはまっていました。

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