「制限」前向きに生かせ キャリアのゴール設定がカギ
20代から考える出世戦略(20)
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新しいことをしたい。たとえば学び直しとか、副業とか。けれども時間がない、お金がないなどの「制限」が理由でなかなか踏み出せないことが多いのではないでしょうか。しかし「制限」は実はきっかけになります。
人生100年時代とは、踏み出さないことの方がリスクになる時代です。学び直しや副業に限らず、転職や起業などを考える際にも、自分自身が置かれた状況の制限を、前向きなきっかけに変えることを考えてみましょう。
「制限」があるからできない?
「俺だって、それくらいいつでもできるよ。時間さえあればね」
何かを成し遂げたりしたとき、知人からそんな言葉を聞くことがたまにあります。では時間さえあればいつでもなんでもできる、ということは事実でしょうか。愚痴を言っていた知人にしばらくして尋ねてみても「時間がなくてさ」と相変わらず同じ理由が返ってきます。
考えてみれば、時間がないからなどの制限でできないことはたくさんあります。
転職したいけれど登録や面接の暇がない。起業コンテストにアイデアを出したいけれど、まとめるための時間がない。社会人大学院に行きたいけれど時間もお金もない。
レジャーの場合でも同様です。いつかはまとまった時間で本を読んでみたい。1週間くらいの旅行に行きたい。新しいレジャー施設で遊んでみたい。仕事帰りにスポーツの試合を見に行きたい、ということもやはり、時間がないからできない、という人はいます。
私も経験がありますが、そういう思いを持っている時に限って、ふとできた暇な時間に何をしているか、といえばそれは怠惰なことばかりです。朝早く起きて行きたかったところに遊びに行くのではなく、ベッドでゆっくりしている。連休がとれたタイミングで、旅行でも予約しとけばよかったな、と思うけれど後の祭り。連休がとれることは1週間以上も前にわかっていたのだけれど。