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『池の水ぜんぶ抜く』誕生秘話 社内の反対バネに実現

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NIKKEI STYLE

テレビ東京の日曜ビッグバラエティ『池の水ぜんぶ抜く』シリーズが人気を呼んでいる。内容はタイトルの通り、各地の池の水を全部抜いてキレイにするというもの。抜いた後に何が出てくるか分からないスリルとミステリーに加え、その大半が外来種の生物だったりするからたまらない。グニョグニョうごめく生物を捉えた映像は、見てはいけないものに出くわした感が満載だ。

この池の水を抜くだけの番組が、9月3日に裏のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の視聴率を抜いたのだから、業界内で大きな話題になった。40年以上続くこの単発バラエティー枠で初となる快挙。6月には開局以来初のゴールデンタイム視聴率民放3位に躍り出たテレビ東京の勢いを象徴する出来事だ。

9月に放送されたのはシリーズの第4弾。1月の初回で視聴率8.3%を出し、6月の第3弾では9.7%と2桁目前に。そして9月の第4弾で11.8%を記録(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。平均6%前後の同枠では大ヒットといえる。

そもそもこの企画は、日曜ビッグバラエティ枠のテコ入れで生まれた。『大食い王』『警察密着24時』などの視聴率が半分になったなか、2016年夏頃に声がかかったのがバラエティー畑の伊藤隆行プロデューサー。

「制作会社と、知られざるお仕事で何かできないかと話す中に『かいぼり』(農業の閑散期に池や沼の水を抜いて堆積した泥を取り除く作業)というのがあって。同時期に、棒を使って池を捜索する警察のニュースを見て『抜いちゃえばすぐ見つかるのにな』と。何年か前に井の頭公園で池の水を抜いたら大量のコイがいて気持ち悪かったことも思い出し(笑)、この3つがつながって『池の水』の企画書を作りました」(伊藤氏)

企画書のタイトルは「水、全部抜いちゃいました」。それが社内会議で上層部の目に留まると、想像を絶する猛反対が起こった。理由は2つ。1つは水を抜いただけで2時間持つわけがない。2つ目は何が出てくるか分からないような、内容に対する「保険」のかかっていないものをやるわけにいかない。しかしこれは逆に気づきをもたらす。「ありえないというものが番組表に載ったら、逆に注目されるのでは?」――それで伊藤氏はある作戦に打って出た。

「タイトルを『緊急SOS!危険生物から日本を守れ!』に変えて、あくまで困っている人を助ける感じを強調したんです。『池の水~』はサブタイ扱いにしてなんとか企画を通した。番組では2時間ひたすら水を抜いてたんですけど(笑)」

ロケには生き物の専門家にも参加してもらい、出てきた疑問がその場で解決する作りにしたのもプラスだった。反響はどんどん広がり、6月の放送後は100件超の依頼が殺到。行政サイドからの問い合わせも多く、最近はレギュラー化の噂も出るように。しかしそうなると、すぐマンネリになるのでは……。

「単に『キレイにしてほしい』から『花を咲かせたい』『歴史的なものが眠っているらしい』など応募趣旨が様々なので、マンネリにならないと思います。毎週水抜きますという暴挙は、それだけで面白いけど(笑)」

見たことのない映像を探す一方、昨今の制作マンは「全く新しいものなんてもうない」もまた口癖だ。「それでも僕らは『今に合うテレビは……』と考えているんですけど、初回が終わった時に『まだあったね』って言い合いました。諦めちゃいけないねって(笑)」

業界も行政も注目する第5弾は11月26日の放送を予定している。

(「日経エンタテインメント!」11月号の記事を再構成。文/木村尚恵)

[日経MJ2017年11月3日付]

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