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リーダーのマネジメント論

2017/11/14

リーダーのマネジメント論

「フィットネス業界全体の仲もいいんです。他社が新しいサービスを始めるときも、こっそり視察にいくんじゃなくて、バスで堂々と行こうよと。競争はするけども、一緒に成長しましょうというカルチャーなんです。だから人材育成についても、うちの会社だけじゃなくて、業界全体で育てようという考えでやっています」

現場スタッフも専門家と議論 転職組も続々

――ICT(情報通信技術)の活用や海外進出も進めていますが、そういう分野の人材はどのように採用していますか。

斎藤氏は「新卒の採用に関しては、残念ながらまだまだ」と課題をあげる

「例えばICTを使ったテニスレッスンのサービスを開発するのに、現場のインストラクターたちも、ソニーやNTTドコモの専門家と一緒になって研究をしています。現場でのディスカッションを通じて学べることは大きいようで、若手が育ってきていると実感しています」

「新卒の採用に関しては、残念ながらまだまだですね。東証一部に上場して10年以上になりますが、日本の有名大学の卒業生は、やはり金融やIT企業に行きがちなので、優秀な人材を十分に採れているとは言えない状況です。ただ課長クラスでは、日本IBMや銀行、証券会社など名だたる企業からの転職組は多いです。毎週のように朝会でそういう人たちを紹介していますよ」

「かつての私もそうでしたが、大企業には職場で窮屈さを感じたり、事業がうまくいかなくて鬱々としたりしていた人たちもいます。彼らは優秀だけどそれを生かす場がなかったわけで、うちでぜひ、働きがいを感じながら、活躍してほしいですね」

斎藤敏一
 1944年宮城県生まれ。京都大学工学部卒業、大日本インキ化学工業(現DIC)入社。スイス連邦工科大学留学、研究所、海外事業部を経て、社内ベンチャーとしてルネサンスの前身となるスポーツ健康事業を起こす。92年、社長就任。2006年東証一部上場。08年より現職。経済同友会幹事や日本ホスピタリティ推進協会理事長などを歴任

(石臥薫子)

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