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インフルワクチンは妊婦も打てる 予防には漢方も

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス

インフルエンザにかかっても、しっかり休めば大多数の人は4、5日で治る。そうは言っても、「今は仕事を休めない」「家族に受験生がいる」などの理由で、「絶対にかかりたくない!」という人も多いだろう。

そんな人はインフルエンザワクチンの接種が必須だ。100%予防できるわけではないが、かかりにくくなり、仮にかかったとしても重症化を防げる。予防効果は注射を打ってから2週間ほどで現れ、5カ月程度続く。

「インフルエンザワクチンは副作用が少なく、妊娠中でも安全に使える。高齢者や持病のある人など、重症化しやすい人は打ったほうがいい。接種回数は13歳未満であれば2回、それ以上は1回で問題ないだろう」と国立がん研究センター中央病院感染症部の岩田敏(さとし)部長は話す。

世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)では、過去にワクチンを打ったことがある人には1回接種を推奨している。2017年はワクチン不足が問題になっている。「新型インフルエンザのように生まれて初めて接種するのであれば、13歳以上でも2回打ったほうがいいと考えられるが、毎年流行する季節性インフルエンザのワクチンは基本的に1回だけで十分」(岩田部長)

体力に自信がない人には、漢方も頼りになる。千葉大学医学部附属病院和漢診療科の並木隆雄教授は「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)など、体力を底上げする漢方薬で免疫力を上げておくことも、インフルエンザ予防につながる」とアドバイスする。

例えば補中益気湯には胃腸の働きをよくして、体力を回復させる働きがある。2009年に新型インフルエンザが流行したとき、病院職員を対象にこの漢方薬の予防効果を調べた研究がある。のんでいたグループはのんでいなかったグループより明らかに罹患者が少なかった。体力がなく、風邪やインフルエンザをひきやすいという人は、しばらくのみ続けるのもいいだろう。

切り札ともいえるのが、抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)の予防投与だ。タミフルなどの抗インフルエンザ薬は、体の中でウイルスが増えるのを抑える働きがある。これをあらかじめのんでおくことで、発症を防ぐわけだ。「病棟内でインフルエンザ患者が出たときなど、院内感染を防ぐ目的で行われる。また、心臓病、慢性肺疾患や糖尿病などの持病がある人で家族がインフルエンザにかかった場合などは重症化のリスクが高い。そのような患者さんでは予防的に薬を投与することもある」と岩田部長。

ただし、予防投与の場合は健康保険が使えず自費になる。「予防投与をするかどうかは、状況によって対応が異なるので、まずは医師に相談を」(岩田部長)。

ワクチンや薬だけでなく、日頃から体調を整えておくことも重要だ。睡眠と栄養をしっかりとり、疲れをためないようにしよう。「体を冷やさないことも大事。食事は人肌以上の温かいものを。お風呂で体を温めるのもいい」と並木教授。空気が乾燥すると感染しやすくなるので、加湿器などで室内の湿度を50~60%に保つようにしよう。

外出時にマスクをするのもいい。マスクは咳やくしゃみをしている人がつけると、より効果的。咳エチケットを心がけたい。岩田部長は「外から帰ったら手を洗う、うがいをするという当たり前のことが大切」と助言する。

次回の記事では、インフルエンザの治療法について解説する。

岩田敏さん
 国立がん研究センター中央病院感染症部部長、慶應義塾大学医学部特任教授。慶應義塾大学医学部を卒業後、同大小児科学教室に入局。国立病院機構東京医療センター小児科医長、慶應義塾大学医学部感染制御センター教授などを経て、2017年4月から現職。
並木隆雄さん
 千葉大学医学部附属病院和漢診療科教授。千葉大学医学部卒業。帝京大学附属市原病院心臓血管センター講師、千葉県立東金病院内科部長などを経て、2012年から現職。日本循環器学会専門医、日本東洋医学会認定漢方専門医。

(ライター 佐田節子、日経メディカル 古川湧 構成:日経ヘルス 羽田光)

[日経ヘルス2017年12月号の記事を再構成]

日経ヘルス 2018年 3 月号

著者 : 日経ヘルス編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 700円 (税込み)

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