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会社に頼らず始めよう!「じぶん働き方改革」

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日経ウーマンオンライン

「働き方改革」と言っても、会社や人事の変革を待っていてはいつまでたってもらちがあかない。会社が変わる前に自分自身が変わっていかないと、一番先に割を食うのは、真面目に創意工夫をしながら仕事をしている私たち――。働き方改革のコンサルティングを行っている池田千恵さんが提言します。

◇  ◇  ◇

「働き方改革」で幸せになるのは誰?

「働き方改革」という言葉に、会社全体がザワついているように見えます。私は企業の働き方改革推進や、社員の皆さんのモチベーションを上げるための研修、コンサルティングを普段行っており、経営側、従業員側双方のナマの声をこれまで多く聞いてきました。

従業員側の声として多いのは次のようなものです。

「会社は早く帰れというけど、こんなに大量に仕事があるのに帰れるわけがないでしょう!」

「早く帰るために創意工夫して頑張って、それでも、どうしても難しい部分を協力してほしいと頼むと嫌な顔をされる。結局どうしたらいいの?」

「リモートワークを推進するなら、仕組みをちゃんとつくってからにしてほしい。外でのパソコン使用禁止でどうやってリモートワークをするわけ?」

「部下の残業は上司の私の責任となるから部下をさっさと帰らせるけど、残った私は一体どうなるの?」

「プレミアムフライデーで社内勉強会を開いた後、17時からはまた仕事に戻る私たち、全然プレミアムな時間を過ごしてないんですけど」

「仕組みはつくった、あとは任せた」と丸投げにされ、生産性は自分で考えて上げろと言われても、一体どうしたらいいんじゃー! というのが多くの働く人のホンネではないでしょうか。

一方で、経営サイドの気持ちも分からないでもありません。

「世の中の流れとして残業は既に悪となりつつあるが、そうは言っても今までのやり方の延長で残業を減らすということは、成長を止めろというのと同じこと。会社の成長のためには根本から仕事の仕方を変える必要があり、相当な覚悟と時間とお金がかかりそうだ」

「働き方改革の本質は、心身を整え、余暇で思考を広げ、さらにクリエーティブな社員を増やすことなのだが、早く帰れてラッキー、とばかりに仕事のことを全く考えない社員が増えてしまわないだろうか。そうなったら会社の競争力は低下してしまう」

経営側も手探りだし、本来の目的を達成させるためには小手先の技では通用しないことは痛いほど分かっているのです。でも、まずは行動に移さなければ問題点もあぶり出すことができず、試行錯誤しているわけです。

「働き方改革」が持つイメージがみんなバラバラなのが問題

本来の「働き方改革」とは、会社に勤める全員が生き生きと働き、かつ会社も成長するような仕組みをつくることです。しかし、言葉の定義が曖昧なため、国も、会社も、従業員も、同じゴールを目指そうというところまでいっていないのが現状です。

その結果、「働き方改革」が「働かせ方改革(経営側の一方的な押し付け)」や「休み方改革(今やっている仕事内容の改革ではなく、週休○日やインターバル制など、どうやったら休むことができるかに議論がすり替わる)」の意味で使われるようになっています。国、会社、働く人、お互いの行動が、どうもちぐはぐになってしまっているのです。

読者の皆さんの多くは一番この混乱に巻き込まれやすい側にいるため「いいかげんにしてよ!」という気持ちも含め、「働き方改革」という言葉にはザワザワするのではないでしょうか。

制度が整うのを指をくわえて待つ暇はない

朝型勤務、リモートワーク、裁量労働制、インターバル制……。経営側は「ハコ」だけ用意するのに精一杯な状況で、現場は大混乱です。残念ながら、この混乱は数年続くだろうというのが私の見立てです。

そんな中、私たちはどうしたらよいのでしょうか。

私は、上からのトップダウンの変革を待つのはリスクが高いことだと考えています。なぜなら、変革を待つ数年の間、会社は制度を整えることに精一杯で、私たちのキャリアアップを支援してくれる余裕があるとは思えないからです。

制度が整うのを待って不満を感じながら現状維持で目の前のことを一生懸命こなしている間、忙しさに追われて自分のスキルを上げる創意工夫をサボれば、自分のスキルをさび付いたものにしてしまう可能性だってあるのです。

脅すようですが、指をくわえて仕組みづくりを待っていては、そのうちあなたの仕事もAI(人工知能)に取って代わられるかもしれません。

会社員時代、私は「あ、もうすぐ自分の仕事がなくなる」という強烈な危機感を感じたことがありました。私は資料作成を専門とする部署にかつていたのですが、ボタン一つで私たちの部署が作っていた資料のテンプレートができてしまう画期的なソフトが導入されたのです。このソフトのおかげで私たちの残業量も劇的に改善されたのですが、一方で、今まで30分かけて作っていた資料を、5分程度で仕上げてしまうソフトの存在に「このままじゃ私自身が機械に取って代わられる」と思い、自分の価値をいかに高めるかを本気で考えた結果、仕事を待つのではなく仕事を作る立場となることができています。この経験があるからこそ、声を大にして言いたいのは「忙しさに流されて自分の働き方改革を怠るな!」ということです。

今こそ「じぶん働き方改革」のタイミング!

大混乱の「働き方改革」の過渡期だからこそ、会社や人事の変革を待っていてはいつまでたってもらちがあきません。会社の制度が整うのを待っていたり、制度が整っていないことに文句を言ったりする前に自分自身が変わっていかないと、一番先に割を食うのは、真面目に一生懸命会社のために、会社に言われた通りに頑張り、目の前の仕事に追われていっぱいいっぱいになっている人たちです。

制度が整うまでの間、あなた自身が生き生きと働くのを諦める必要なんてありません。会社が制度をきちんと構築してくれて、働きやすい環境を準備してくれるのを指をくわえて待っている結果、自分のスキル開発が止まってしまい、変化に乗り遅れてしまうなんてもったいないこと。会社の施策に左右されることなく、あなた自身の市場価値を磨き、今から武器をこっそり研いでおきましょう。

あなたがこっそりスキルを上げた後、いつまでたっても会社が変わらないのなら、会社なんて見切ってしまってもよいのです。むしろ、「いつでも見切ってやる!」という気概を持てるくらいスキルを上げてしまえばよいだけのことです。

私は、会社は本来楽しいものだと思っています。自分の創意工夫で、自分一人では難しいような大きなよい影響を世の中に与えることができる「器」なのですから。

「じぶん働き方改革」を実践することで、仕事の忙しさに流されて、楽しさなんて忘れてしまった……という人に、もう一度仕事の楽しさを思い出していただくことができたら、これほどうれしいことはありません。

池田千恵
 株式会社 朝6時 代表取締役。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業や自治体の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、「働き方改革プロジェクト」「女性活躍推進プロジェクト」など、ミドルマネジメント戦力化のためのコンサルティングや研修を行っている。「絶対! 伝わる図解」(朝日新聞出版)、「朝活手帳」(ディスカヴァー21)など著書多数。

[nikkei WOMAN Online 2017年10月11日付記事を再構成]

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