「家事をまったくやったことがない男性でも、正しく家電製品を選べば必ず家事ができるようになる」。家電コーディネーターの戸井田園子さんはそう断言する。家事は家族に任せっきりだった男性は家事メンになれるのか。今回取り上げるテーマは「休日の料理」だ。あまり手をかけたくないけど、せっかくだからおいしいものを食べたい……。一見矛盾しているようにも見えるこの要望を解決できる家電はあるのか。
休日は、手をかけずにのんびり食事を
秋葉けんた(以下、けんた) 普段の炊事は、なんとかできるようになってきました。炊事をプロジェクトマネジメントと捉え、(1)献立を考える(2)前準備を行う(3)実際に調理する(4)食べ終わったら片付ける──というように、毎日の炊事サイクルを回しています。
戸井田園子(以下、戸井田) ずいぶん成長しましたね。
けんた とはいえ、休日までこれを守るというのは、どうも……。できれば、休日はのんびり過ごしたいですよね。だからといって、インスタント食品などで食事を済ませるのも気が進まないし、外食でお金をかけたくもないし。休日をのんびり過ごしつつ、おいしいものを食べられるなんて都合のいい家電、ありますか?
戸井田 だんだんぜいたくな悩みになってきましたね(笑)。では、台所に行かず、リビングのテーブルで料理するというのはどうでしょうか。あらかじめ材料だけそろえておいて、あとはテーブルの上で調理できるようにしておけば、家族とおしゃべりしたり、テレビを見たりしながら料理できますよ。
けんた そんなこと、できるんですか?
戸井田 できますよ。たとえばIHクッキングヒーターをテーブルの上に置き、その上に鍋を置いて煮炊きすることもできますよね。これからの季節、おでんを作って好きなときに食べるというのもいいですよ。

けんた それは確かに楽そうだけど、おでんや鍋ばっかりだと、飽きそうな気がします……。
戸井田 だったら、ホットプレートはいかが? いろいろな料理が作れますよ。
1000円のミニホットプレートが大活躍
けんた ホットプレートは、うちにもありますよ。親戚が集まったときにお肉を焼いたり、焼きそばを作ったりするのに使います。テーブルで調理できるから便利なんですが、正直、棚から出すのも片付けるのも面倒で。結局、年に数回しか活躍していないです。
戸井田 確かに、大きいホットプレートはだんだん使わなくなりますね。ところが、ホットプレートのサイズを小さくするだけで、使用頻度がグッと上がるんですよ。