ネット通販勃興、崩れる目利き・提案力の優位性よくわかるセレクトショップ(5)

一方で、ネットの売り上げが大きく伸長しているのも事実だ。UAもネット通販に限れば、17年3月期の売上高は前の期比で23.6%増の202億円で、売上高全体の16%を占める。「かつて実店舗からネットに送客する策を打ってきた。今後は、実店舗へのフィードバックを目的に分析する」(UA)

■自社通販サイトの運営強化

セレクト店各社は、ゾゾタウンなどの他社モールに頼らない自社通販サイトの運営強化も進める。出店費用を支払わずに済むうえ、顧客の購買情報を把握しやすくなり、今後の事業戦略に生かすことができるためだ。

UAは17年4月に自社ブランド紹介サイトと通販サイトを統合。ベイクルーズ(東京・渋谷)は飲食業との連携が図れる新アプリを開発中だ。

TOKYO BASEは、「ステュディオス」の店舗で扱う主力ブランド「ファクトタム」などのネット通販の運営代行を始めた。ブランドの商品を仕入れてゾゾタウンなどに出品。同社はネット通販比率が3割を超えており、ブランドと「二人三脚」で成長を目指す。

「試着しないと分からない」と言われていた衣料品販売の常識は変わった。経済産業省によると、16年の衣類・服飾雑貨などの国内ネット通販市場は15年比11%増の1兆5000億円となった。ネット通販をうまく活用する策が求められている。

=この項おわり

[日経産業新聞 2017年8月28日付を再構成]

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