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ビームス、シップス… 「目利き力」で1990年代に成長 よくわかる セレクトショップ(1)

2018/1/5

ビームスの1号店ではアメリカで買い付けた服や雑貨を売った(70年代当時)

様々なブランドの商品を仕入れ販売する「セレクトショップ」のビジネスが、変革期にある。1970年代に登場したセレクトショップは消費者に海外商品の購入で百貨店以外の選択肢を与え、独自の「目利き力」で成長してきた。ただ足元ではインターネット通販の拡大や低価格なファストファッションの台頭を受け、従来の成長カーブが描きにくくなっている。

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日本にセレクトショップという業態を根付かせたのは、70年代から相次ぎ誕生した「ご三家」と呼ばれる3社だ。中でもシップス(東京・中央)の前身となるミウラが75年に開いた「MIURA&SONS渋谷店」がセレクトショップの先駆けとされる。

76年にはビームス(東京・新宿)が1号店を原宿に開店した。若者文化の発信地として全国的に有名になる原宿・渋谷とともに、セレクトショップは拡大への一歩を踏み出した。

■「アメカジ」ブーム背景に大きく成長

さらにビームスの設立にも携わった重松理氏が会社を興し、現在の業界最大手であるユナイテッドアローズが90年に渋谷で1号店を開業。従来の専門店と異なり特定のブランドに依存せず、店舗ごとに独自の視点で集めた商品が消費者をひきつけた。アメリカンカジュアル(アメカジ)ブームを背景に、海外に憧れる若者に支持されて90年代に大きく成長した。

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