検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

鍋と相性抜群、ゆずこしょう 九州の味、肉にも魚にも

ご当地鍋物(3)

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

牛乳とラーメンの話題からスタートする。個人的には、函館の「味噌カレー牛乳納豆ラーメンバター添え」が最強ではないだろうか。あれは強力だった。ひたすら強力だった。

ご意見 実家オンリーのローカルな鍋に鶏の水炊きがあります。普通に鶏の水炊きを作り、最後に牛乳を入れます。他人に作って見せるとギョッとされる料理です、幼い時からこの味を刷り込まれている我が家の人間は「おいしい」を連発します。ポイントは、この「牛乳スープ」で雑炊を作ること。これもまた絶品(ちどりのおっとさん)
ご意見 牛乳を入れた鶏の水炊きがあるそうです。もしかしてイニシエに中国から奈良の飛鳥に伝わったという(一説には1400年前、当初はヤギの乳だったいう話も)、牛乳を使う鍋料理こと飛鳥鍋と同じ眷属(けんぞく)ではないでしょうか。
 何でも飛鳥鍋は奈良の僧侶も作っていたとのことですが、昔禅寺で修行されていた方が書かれた精進料理の本の中で「修行時代は夜食にインスタントラーメンを食べていた」という記述があったのを、ふと思い出しました。
 ここで妄想が始まってしまい、もしかして全国に散在する牛乳ラーメンのルーツは飛鳥鍋にインスタントラーメンを入れたもので、奈良で修行した僧侶が全国に広めたのかしらとか、実は奈良は全国平均に比べて牛乳ラーメン発現率が高いのかしら、とかが止らなくて、もうどーにもなりません(みなみ@神奈川さん)
ご意見 石川県で冬に鍋というと断然とり野菜です。「まつや とり野菜みそ」という調味味噌が売られています。作り方も簡単で、白菜など野菜をゆでてから鶏肉などの肉を入れ、最後に味噌を溶かして味付けするだけというもの。
 シメはご飯を入れておじや・ラーメン・うどんと家によって違います。私の場合は、具をあらかたすくったら牛乳を足して水でほぐした冷やご飯を入れた味噌ミルクおじやが多いです。
 ただし、とり野菜みそには赤い悪魔バージョンもあり、こっちは注意が必要な方も多いかもしれませんが(まいっ太さん)

前回も登場した石川県かほく市の「とり野菜」。牛乳を入れるバージョンも存在する。でも函館の方が…。

能登半島の付け根にあるかほく町の「とり野菜」は隣接する富山県西部にも広がっていた。とり野菜みそを取り寄せて食べてみた同人もおられる。

ご意見 私は富山県の最西部の出身ですが、魚と野菜の鍋が多かったと思います。魚介と野菜の寄せ鍋です。ゲンゲンボウという名のにゅるにゅるした魚も鍋に入っていました。
 もちろん肉もありました。「とり野菜」と「すき焼き」です(富山県人さん)
ご意見 私の出身地の四日市市は土鍋の生産量が日本一だそうです。日本の土鍋の80%くらいを生産しているそうです(元四日市市民さん)

知らんかったー。

九州に飛ぶ。

ご意見 福岡の実家には「イワシのちり鍋」があります。両親は福岡出身、東京在住です。福岡出身ということでこの鍋をするようで、あまり東京周辺では見かけたことがありません。
 イワシのちり鍋など、生臭くて食えたものではないとよく言われます。もちろん、この鍋をするときは、エミー隊員のような澄んだ目の新鮮なイワシでなくてはいけません。
 豆腐、白菜、エノキ、水菜が入っております。ポン酢とゆずこしょうで食します。東京だと1年に1回味わえるかどうかの鍋です(ムシコさん)

このメールで、福岡勤務時代の記憶がエミー隊員の澄んだ目のように鮮やかに蘇った。中洲の裏通りに「酒一番」という居酒屋があった。名前が大変気に入って通うようになったのだが、そこに「イワシ鍋」があった。ムシコさん家と同じく、生のイワシを使ったちり鍋であった。たしか、イワシは筒に切ってあった。

考えてみれば福岡はサバも刺身で食べる土地である。イワシも目の前の玄界灘でとれたぴちぴちのものであったろう。新鮮な青魚が手に入る土地ならではの鍋である。

博多をもうひとつ。

ご意見 すき焼き風のもつ鍋は元祖といわれる万十屋がうまいですが、汁系でも、いわゆるしょうゆ味、みそ味のもつ鍋と、鶏がらスープで炊いてポン酢で食べるもつ鍋があります。
 一時期、やま中系のみそ味にはまっていましたが、最近はもつ幸系のポン酢で食べるのにはまっています。
 もつ幸系では、最後に鍋にチャンポン麺を入れ、ゴマを山ほど使って残ったスープがなくなるまで煮込みます。濃厚なスープの旨みとたっぷりのゴマの麺をポン酢でいただくのが最高です。
 また「炊き餃子」というとんこつスープで炊く水餃子がかなり人気。池田商店というお店が出していますが、あちこちで博多の新名物と言われています(日本食べある記@blog ぶれいぶさん)

「日本食べある記」はネットで有名な食べ歩きブログである。それを書いているぶれいぶさんからのメールにあるように、もつ鍋にチャンポン麺を投入したら、できる限り麺にスープを含ませるのが肝要である。麺を噛むと、じゅわじゅわーっとスープの味が染み出してくるところがたまらんのである。

博多の炊き餃子は当サイト初出。ありそでなさそでウッフンな物件である。うまそう。

「ありそでなさそでウッフン」というフレーズは、私が俄かに劣情を催しているのではなく、かつてスリー・キャッツという女性ボーカルグループが歌った「黄色いサクランボ」の一節である。作詞は星野哲郎。

デスク乱入 僕の世代は、ゴールデンハーフなんですけど…。

九州で活躍するゆずこしょうが…。

ご意見 我が家で鶏を使った鍋に欠かせないものがゆずこしょう。私にとっては青い恋人(緑色だけど)。九州地区では定番でしょうが、高松自動車道上り豊浜SA(香川県)で販売されているのを発見しました。「あな愛しや」と買い求めたら「香川県産」でした。
 そういえば,高松市郊外の塩江地区の名産に「ばいしん」という名のゆずこしょうに似たものがあるそうな(晩酌ONLYさん)

香川もゆずこしょう常習地帯?

「ばいしん」は「ゆずこしょうと違って塩を使っていません」だとさ。

財布に優しい鍋。

ご意見 鍋といわれて思い出すのは学生のころにやった「キャベツ鍋」です。仕送り前の経済的に厳しい時期に同じ境遇の友人数人であつまり、スーパーで鳥皮とキャベツを購入し、土鍋に鳥皮を水からいれ、濃い目の塩で味付けし、1枚ずつにはがしたキャベツを「しゃぶしゃぶ」しながら食べます。
 鳥皮から出た脂とだしがキャベツにのったのを、ハフハフ言いながら食べてお腹を満足させていたものです。キャベツ1玉で大学生男子2人のお腹が満足するお財布に優しい鍋でした(わにひとさん)

キャベツのしゃぶしゃぶとは考えたなあー。これにパンの耳があったら最高!

デスクはてな 鍋の中にパンの耳ぶち込むんですか?

野瀬 パンの耳にマヨを塗って主食にするのよ。

すき焼き。

ご意見 三重県伊賀市(旧上野市)の出身の私ですが、伊賀といえば忍者に松尾芭蕉、そして、知る人ぞ知る、「伊賀牛」の産地です。これのすき焼きは絶品です。あっさり系のお肉が多い昨今、この伊賀牛は「こってり」系の代表ではないかと自画自賛(??)してしまいます。
 舌にからみつくあの甘みのある脂が、もう、さいこ~!! 基本的に伊賀牛は、じもてぃー(地元の人間ってことです)でほとんど消費されてしまうらしいです。そう簡単に手に入るものではないようです。私の場合は実家の親に年末年始に帰省するときにお金を置いて帰り、必要に応じて送ってもらっています。
 四日市が土鍋の産地とのことでしたが、伊賀焼きや信楽焼きの土鍋もお忘れなく。土が土鍋にぴったりだとか(伊賀生まれの大阪三十路終わり女さん)
ご意見 今年の正月、大阪の実家に帰ったところすき焼きをごちそうになりました。前に食べたときにあった白菜がキャベツに変わっていました。そういえば、実家にいたときのすき焼きでもネギが関西風の緑の部分が多い自宅菜園の長ねぎからスーパーでよく売られている白い部分の多いネギに変わったり、焼き豆腐から木綿豆腐になったり、春菊があったりなかったり、年とともに変わっていました。
 すき焼きの最大公約数は、どこまでなのでしょうね?(よねちゃん@愛知さん)

当サイトではかつて「すき焼きに入れるもの」をやっている。全国的によく見られる「麩」が九州では登場しないとか、東北、北海道で豚肉のすき焼きがポピュラーといった傾向があったが、どうもはっきりした地域偏差は確認できなかった。家庭によってばらばらみたいである。

デスク うちも麩は入れません。

もっともな話。

ご意見 ここ数年流行の「チゲ鍋」。韓国風で赤くて辛くて大変おいしく、私も大好き。なのですが…「ちげ」って韓国語で「鍋」の意味でしょ? そしたら「ちげなべ」を邦訳すると「なべ鍋(=鍋を煮込んだ鍋料理!??)」。なにそれ(お名前ありません)

「部隊鍋」は「プデッチゲ」。確かにチゲは鍋であるから、チゲ鍋は念を入れすぎた言い方。

最後はご当地鍋のVOTE。鍋物の最後にご飯を入れ卵を落としたりしたものを何と呼ぶ? 雑炊? それともおじや?

VOTE結果は分析が難しい。「雑炊」が圧倒的だったのが山形、岩手の東北勢。逆に「おじや」は山口、和歌山、高知、京都で強かった。だからといって「雑炊は東日本、おじやが西日本」と単純に言い切れない。結構錯綜しているのである。地図をみてそれなりに解釈していただきたい。

(特任編集委員 野瀬泰申)

「食べ物 新日本奇行 classic」は今回で終了します。この後、食と旅のコラムニスト、 野瀬泰申さんをナビゲーターに新シリーズ「知る食うロード~発見!食の景観~」(BSジャパン制作)がスタートします。全国各地を探訪し、食の素材や料理を巡る物語りや歴史を案内します。

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_