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食べ物 新日本奇行 classic

鍋のシメにラーメン 韓国や台湾では袋めんをそのまま ご当地鍋物(2)

2017/10/28

名古屋の味噌おでん これに串カツを浸すと味噌カツに=PIXTA
ご意見 名古屋の鍋として高級品のひきずり(名古屋コーチンのすき焼きで通常の煮る鶏鍋ではありません)がありますが、主に県外の人への接待用で高級な専門店で出しています。割高なせいもありますが不思議なことに地元民同士では食べに行くことはほとんどありません。
おでん、ドテ煮も鍋物と拡大解釈すれば味噌串カツのルーツと思しき味噌おでんがあります。砂糖の入った赤味噌のスープでおでんの具が煮てあり、その中に串カツを漬けて食べます。当然2度漬け禁止です。小生も含めて庶民の味方で軒先での立ち飲み食いが一番。2000円もあればビール大瓶2本を飲んでもお釣りが戻ってきます。名古屋駅近くの「のんきや」、名鉄堀田駅近くの「どての品川」が有名です(粕取り焼酎愛飲家さん)

「ひきずり」とは名古屋の方言で「すき焼き」のこと。肉を引きずって焼くことからその名がついたとか。「ひきずり鍋」とも。

ご意見 私が住んでいる愛媛の東予では、毎年晩夏から秋にかけて(9月いっぱいぐらい)川原で「いもたき」が催されます。鍋と料理の材料が用意してあって、川原にしかれたビニールシートの(コンロもおかれてます)好きなところで作って食べるというものです。
材料は会場によって多少違いはありますが鶏肉、里芋、野菜、うどんといった感じです。だしが寄せ鍋のように味がついているので、たれなどはつけずにいただきます。
量が足りない場合などは持ち込み可のところがほとんどなので、自ら持ち込んだものなども投入します。特にうどんは加ト吉など、冷凍うどんが手軽でおいしいので活躍します(みやさん)
大洲のいもたき とても甘い

愛媛のいもたきは当サイトでは既報であるが、途中から参加してくださった同人も多いようなので紹介した。東北の芋煮会に匹敵する愛媛の野外行事。北海道のジンギスカンとはまた違って意味で面白い。

ご意見 隠れた麺王国盛岡の鍋焼きうどんに入る「いくら」というのも、他では見かけないような気がします。現地盛岡では「いくら」は、酒としょうゆでつけるしょうゆ漬けが主流で、通常「はらこ」と呼ばれています。「はらこそば」「はらこうどん」なんてのも、冬季にはそば屋に出現します。
鍋焼きうどんの具として上にのせられ、熱によってほんのり白みがかった、半熟状態でとろっとした感じになった「はらこ」も生に負けず劣らず、たまらなくおいしいです(盛岡離れて早22年のY.Oさん)

はらこ鍋焼きうどん! たまらんのー。

ご意見 もう20年と少し前、西宮のくわんせい学院大学に入学した際に入ったサークルでは新人歓迎コンパや合宿と称して泊りがけの飲み会がありました。場所は芦屋の山奥か六甲山の上のひなびたお寺かオバケの出てきそうなぼろホテルで、なぜか夕食は「ボタン鍋」でした。
イノシシ肉なんてその時まで食べたことがなく、真っ赤なお肉をおそるおそる日本酒で流し込んだ記憶があります。なぜボタン鍋かと言うと、「ボタン鍋コンパセット」とか言って、すごく安く泊まれたからだと思います。確か散弾銃の弾がお肉から出てきて大騒ぎをしたような記憶が…。でも味は覚えていません。
その時代の芦屋川の川辺には冬場や春にはよく「うりぼう」と呼ばれる赤ちゃん連れのイノシシの親子が出現し、ときには高級住宅地の街中でごみをあさっている姿もみました(きんさん)

関西では昔からぼたん鍋をよく食べる。私の初ぼたんも関西。上方落語に「池田の猪(しし)買い」というのがある。

赤い肉をぼたんの花のように皿に敷くことからぼたん。鹿肉だともみじ。鶏肉料理でもみじというとニワトリの足なので注意が必要。

おっきりこみ 群馬の煮込みうどん=PIXTA
ご意見 群馬の「おっきりこみ」。要は煮込みうどんで、私には実のところ「鍋料理」という認識はあまりないのですが、無理やり言及します。
うどんを打ったら、ゆでずに、あらかじめ用意した大鍋の汁に入れて直接煮込んでしまうのが「おっきりこみ」の最大の特徴です。汁はしょうゆ味で、野菜やきのこ、油揚げなどの具が盛大に入っています。もともとは澄まし汁ですが、生のうどんを投入して煮ると、打ち粉や何かでポタージュのようになり、完成時には澄ましの片鱗もありません。
残ったものを翌日温めなおして食べることを「おっきりこみのたてっかえし」と言います。お風呂の沸かし直し(前日のお湯を翌日にも使って沸かすこと)を指す言葉が「たてっかえし」ですが、一夜明けたうどんは前日以上に濃度・粘度が増し、もうとろっとろです。これが特に好き!という人もいますね(日野みどりさん)

たてっかえして熟成させて? お風呂が熟成されてとろっとろになったのはイヤ。

(特任編集委員 野瀬泰申)

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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