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国内で1日に刊行される新刊書籍は約300冊にのぼる。書籍の洪水の中で、「読む価値がある本」は何か。書籍づくりの第一線に立つ日本経済新聞出版社の若手編集者が、同世代の20代リーダーに今読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介するコラム「若手リーダーに贈る教科書」。今回の書籍は「AI現場力 『和ノベーション』で圧倒的に強くなる」。人工知能(AI)が企業の現場や日常生活に浸透し始めた今こそ、うまい付き合い方を考えておくべきだと指摘。特に日本企業の現場でAIやすべてのモノがネットにつながる「IoT」、ロボットなどを使いこなし、生産性と機動力を飛躍的に高める処方箋を提示する。

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長島聡氏

長島聡氏

著者の長島聡さんは、世界的な経営戦略コンサルティング会社ローランド・ベルガー日本法人の社長です。早稲田大学理工学研究科博士課程を修了した工学博士で、同大理工学部助手などを経てローランド・ベルガーに入りました。企業に関する調査・研究の経験が豊富で「日本型インダストリー4.0」などの著書があります。

AIは人間の味方? それとも…

日常生活でAIを意識する場面が増えてきました。アップルのスマートフォンにはAIをもとにした音声認識・応答サービス「Siri(シリ)」が搭載され、グーグルなどは話しかけることで必要な情報を探し出せるAIスピーカーを相次ぎ発売しています。暮らしを便利にするアシスタントとして、今後AIの家庭への普及が進みそうです。

一方、会社では「AIを使えば生産性を上げられる」という期待がある半面、「AIに仕事を奪われるのではないか」という漠然とした不安も漂います。野村総合研究所が2015年に「今後10~20年の間に、日本の労働人口の49%がAIやロボットで代替可能になる」との研究結果を発表し、労働問題の観点からも「AI脅威論」がささやかれます。AIやロボットが工場などの生産現場だけでなく、企業のあらゆる現場で利用される時代が迫っているのです。

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