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将棋女流王座戦 里見女流五冠に加藤女王が挑む

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NIKKEI STYLE

2連覇、通算3期目を狙う里見香奈女流王座(25)に、前女流王座で昨年の雪辱を期す加藤桃子女王(22)が挑戦する将棋の第7期リコー杯女流王座戦(特別協力・日本経済新聞社)五番勝負が26日開幕する。5つの女流タイトルを持つ第一人者の里見女流王座が、タイトル創設から7期すべての番勝負に登場する女流王座戦のエキスパートを挑戦者に迎える。2人は女性初の「棋士」を目指して奨励会で研さんを積むライバルでもあり、昨年とは立場を替えて女流の頂点を目指す。

里見香奈女流王座 目の前の一局に全力

女流棋戦では五冠を守っているので結果は出ていますが、内容の悪い将棋も少なくありません。指し手が戦略的にちぐはぐだったり、優勢でもおかしくしたり。自分のメンタルや技術のどこかに弱いところがあるように感じます。

挑戦者の加藤さんがずっと女流王座の五番勝負に出ていることには初めて気づきました。トーナメントでも優勢を築いて勝ちきる将棋がほとんどで、すごく充実されています。改めて勝負強さを感じました。

お互いオールラウンダーではないので、私の振り飛車に加藤さんの居飛車という対抗形になるでしょうが、その中で少しずつ違ったかたちの勝負になると思います。

秋は女流のタイトル戦も多く、奨励会三段リーグも始まるので日程的には大変です。しかし忙しいほうが短い時間をムダなく効率的に動くようになり、充実するように感じます。

集中を持続するのも難しいので、ゆっくり休むことも心がけています。映画やお風呂でリラックスします。あまり会いませんが、妹(里見咲紀女流初段)がプロになって大阪にいるので安心感はありますね。

対局は立て込みますが、目の前の一局一局をしっかり準備して、全力で向かいたいです。日々をどう過ごすかが大事。相手がどうこうではなく、自分がしっかり勉強して、それで結果が付いてくればいいですね。

加藤桃子女王 自信を持って戦う

昨年タイトルを失ったとき、口では来期の番勝負に戻ってきますと言っていましたが、正直本当に不安でした。防衛失敗と前後して奨励会でも負けが込み、初段から1級に下がりました。自分の人生がどこに行くのかわからなくなって。相当つらい時期でした。

しかし今春には初段に復帰し、女王のタイトルも防衛できました。女流王座戦は初めて取ったタイトルなので愛着があります。全期出場を続けたい気持ちもあるので、トーナメントでは一局一局タイトル戦と思って戦いました。

里見さんは奨励会三段リーグを戦いながら女流タイトル戦も指しています。メンタルも体も将棋も強くないとできない。両立はすごいと感じます。それでいて実は面倒見が良く、親切です。

このところ私は部屋の片付けに凝っています。掃除はちょっとした運動になるし、きれいな部屋だとストレスも軽減するので、よりよい状態で将棋ができているかな。

最近は女流枠で参加した一般棋戦で若手男性棋士を相手に善戦するなど、良い内容の将棋を指せています。1年前より準備力は高くなったと感じます。

今回タイトルを奪取できれば通算5期でクイーン王座になれます。里見さんには先を越されたくない。昨年の五番勝負では里見さんに綿密な作戦を練られた気がします。今年は私の番。自信を持って戦います。

展望を聞く 北浜八段「里見、勝負術にたける」 西尾六段「調子良い加藤に期待」

五番勝負の展望を、関西奨励会幹事を務める北浜健介八段(41)と、関東奨励会幹事の経験がある西尾明六段(38)に聞いた。=文中敬称略

――加藤が挑戦者に名乗りを上げた。

北浜 昨年、女流王座を失い、奨励会でも初段から1級に降級。関東奨励会の幹事をしていた経験から加藤の実力はよく知っているので、成績の悪さが信じられない思いだったが、奨励会も初段に戻るなど、だいぶ調子が戻ってきた。本戦トーナメントでも安定した指し回しが光っていた。

西尾 振り飛車党の厳しい相手とばかり当たる巡り合わせとなったが、うまい対策を見せていた。典型的なのが香川女流三段との挑戦者決定戦で、振り飛車穴熊を相手に、金、銀をうまく使って手厚い構えで押し切った。将棋の内容からみて、調子はいいようだ。

――里見の調子は?

西尾 奨励会の対局以外はほとんどが女流のタイトル戦という中で安定した成績をあげている。ハイレベルなところで調子を保っているといっていい。

北浜 関西将棋会館(大阪市)で三段の奨励会員とよく練習将棋を指している風景を見るが、誰にも見劣りしない内容で、私自身が練習将棋で負かされたこともある。三段リーグで勝ち越せないのが不思議だ。

――里見が三段、加藤が初段と奨励会では差がついている。

北浜 幹事としてずっと見ていて、そこまでの差はないと思う。加藤の場合は、一時、「早く上に上がらなくては」という気持ちが焦りにつながったようだ。

西尾 加藤と同じ世代に佐々木勇気(現六段)、八代弥(同)といった強い奨励会員がいて、昇級、昇段で割を食った。地力は十分。9月の王座戦予選、杉本和陽四段との対戦は最後に逆転されたものの、ほとんど勝ちだった。四段と初段の差は感じなかった。

――どんな将棋になりそうか。

北浜 昨年と同様、里見の振り飛車に加藤の居飛車という対抗形になるのは間違いない。里見は主に中飛車。ただ、この1年で中飛車の将棋が変わっていて居飛車にいろいろな対策が出てきた。序盤巧者で研究熱心な加藤がどんな工夫を見せるかが楽しみだ。

西尾 加藤は先手なら「超速3七銀戦法」、後手なら角道をあけない指し方をよく研究している。その成果を発揮して序中盤にリードを奪いにいくだろう。一方の里見は、序盤を深く研究するというより、自分の型を大事にし、力戦を得意とする。どちらが主導権を握るかがポイントだ。

――勝敗予想は?

北浜 攻めっけの強い加藤に対し、里見は振り飛車党らしく、攻めたり受けたりしながらペースを握る。昨年は里見が自在の指し回しで加藤に間合いを詰めさせなかった。加藤の調子が良く、昨年のような一方的展開はなさそうだが、現状では里見の力が上。勝負どころでずばっと切り込む勝負術を心得ている里見の負けは考えにくい。3勝2敗で里見の防衛と見る。

西尾 里見の将棋の質の高さは女流ではトップクラス。加藤が勝つには里見の素早い動きにしっかりついていく必要がある。加藤は先手のとき、利を生かして序盤でリードを奪い、逃げ切る展開に持ち込みたい。加藤は女流王座戦創設当初から五番勝負に出ずっぱりで、大いに名前を売った棋戦。思い入れも大きく3勝2敗で奪還と予想する。

安定感あった加藤

今年はポーランド出身のステチェンスカ女流1級が初めて2次予選を勝ち抜いた。5年前のアマチュア時代から予選に参加。念願の本戦入りを果たしたが、惜しくも室谷女流二段に敗れた。

加藤女王とともに挑戦者争いの軸になるとみられた西山奨励会三段。1、2回戦は劣勢の将棋をひっくり返したが、準決勝で香川女流三段に敗れた。今年、女流王位、女流王将、倉敷藤花で挑戦者となった伊藤女流二段は1回戦で敗れ2年ぶりの挑戦はならなかった。

加藤女王は終始安定感ある戦いぶり。タイトル経験のある上田女流三段らを破り、決勝も危なげなく勝ちきった。

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