LVMH傘下ゼニス、「機械式時計で342年ぶり新発明」LVMHグループ時計部門トップ、ビバー氏に聞く

――今後のゼニスの方向性について、どのように考えていますか。

「スイスの時計産業において、未来を示せる存在になりたいと考えています。例えば、今回の新機構がその一つであり、(17年3月に発売した腕時計)『デファイ エル・プリメロ21』に搭載した100分の1秒単位の表示機能もその一つです」

■各ブランドが持つDNAをより深める

――LVMHグループ時計部門にはゼニスのほか、タグ・ホイヤーやウブロがあります。各ブランドをどのように特徴づけていくのですか。

「全体としてはそれぞれのブランドがまずオーバーラップすることがないように、各ブランドが持つDNAをより深め、高めていく戦略を考えています。それぞれがシナジー(相乗効果)を生み出すような手法を見いだそうと考えていますが、あくまでそれぞれのDNAを傷つけず、重なることのないように、それぞれの方向性を決めていこうと思っています」

「グループの各ブランドが持つDNAをより深め、高めていく」と話すビバー氏

――各ブランドの位置づけは。

「ウブロは『アート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイデアの融合)』、ゼニスは『フューチャー・オブ・トラディション(伝統における革新的な未来)』というのが方向性です。タグ・ホイヤーは『アフォーダブル』、購入しやすい価格帯でのリーダーシップをとるブランド、という位置づけを考えています」

――スイス高級時計メーカーとしては後発のウブロを率いて売上高を10倍近くに伸ばすなど、ビバー氏は時計産業のカリスマ経営者として知られます。そのパワーの源は何ですか。

「私の秘密は情熱ですね。情熱は消えるものではなく、ずっと続いていくものなのです。もちろん体は疲れることはありますが、情熱を抱いている限り、心が疲れるということはありません。だからリタイアすることなく仕事を続けていますし、その情熱が途絶えることはありません」

(聞き手は平片均也)

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