運動会には冷凍みかん? 持ち運びはタオルにくるんで
秋の運動会の食べ物(6)
こんな食べ物も運動会に登場したそうである。技ありかな? 立ち見って、映画みたい。
それどころか保護者席はすべて立ち見でシートを敷いて座ることすら許されません。お昼には体育館が開放されるのでそこで食べる人がかなり多かったけれど、運動会のお弁当は青空の下で食べる主義の人たちは保護者席や生徒席の後ろの空きスペースにシートを広げて食べていました。
青くて酸っぱいミカンや冷凍ミカンはポピュラーなようですが、凍らせた缶詰ミカンは変わり種でしょうか? 密閉容器に缶詰ミカンを入れてふたをあけたまま冷凍し、当日朝にふたをしてタオルでくるんで持って行くとお昼にはシャリシャリのミカンシャーベット。うちのデザートの定番でした(にゃんももさん)
秋晴れの紫外線の下、立ち見は辛かったであろう。
自家製みかんシャーベットはよい。もちろん冷凍みかんも。保冷袋やクーラーではなくタオルにくるんで持っていったところもよい。
「運動会は給食だった」問題の提起者から。
私が神奈川県某市立小学校に入ったのは、かわら屋とたん@神奈川さんが3年生か4年生のころで、どうやら私は歴史的転換点の後に入学したようです。
同じ神奈川県の別の某市の小学校に通っていた私とほぼ同年代の人によると、運動会は日曜で家からの弁当、雨の時は平日に順延で給食だったそうです(みなみ@神奈川さん)
ベティー隊員なるほど とすると、私が入学したのも歴史的転換点の後なんだ。
やはりどこかに転換点があった。戦後ずっと給食というのは考えにくい。神奈川県某市の場合は昭和42~3年らしい。なるほど、あのころねえ。
「運動会のござ」問題。
東京オリンピックのマラソンの応援席にムシロが敷かれていたことは市川崑監督の記録映画にも出てこない貴重な証言であろう。オリンピックでさえムシロなのだから、運動会がムシロだったのはむしろ当然のことである。
デスクはてな ござとムシロの違いとは? もしかしてへりがついているのがござで、ついてないのがムシロ?
野瀬 若いのお。素材が違うのよ。
デスク喜色満面 うん、若いの。
そういえばうちの近所もこうです。
運動会の朝の場所取りも、これまた盛大なものです。「朝一番」というのが、どんどんエスカレートし、確か上の息子が小3あたりのころ(もう、20年近く前です!)は、4時ごろかみさんに叩き起こされて学校に向かったような記憶があります。それでもかなりの人が先着していたような。
娘が同じ小学校に通うころ(10年程前です)は、さすがに行き過ぎが反省され「朝6時の花火の後に開門」と規制されていました。でも、その当時は少子化の影響か、以前ほどは席取りに燃えるオヤジもいなかったように思います(亡命名古屋人さん)
私が子どものころは運動会でも祭りでも野外映画(巡回するやつね)でも、地域の催しには音だけの花火がつき物であった。
と思ったら、いま住んでいる東京西郊の市でも花火があがる。ドン、ドーンと。
VOTE項目が決まった。題して運動会の給食体験度調査。小学校もしくは中学校の運動会の昼食が給食もしくは弁当、パンなどの配給食だった方、持参弁当だった方の割合を調べる。で、その結果発表。
第いちーい、京都府! 何と46%が給食である。ほぼ半数。
第にーい、愛知県! 40%である。
第さーんい、岐阜県! 35%。
愛知、岐阜とくれば次は三重であろうと当たりをつけたが、これが大はずれで、三重は12%しかなく圧倒的に弁当派であった。
「完全弁当」派は愛媛、茨城、熊本、佐賀、徳島、山口、山梨の7県。
全国平均が給食14%VS弁当86%なので、京都、愛知、岐阜が突出していることになる。
同人諸兄姉は多分30代後半から60代前半まで、中心世代は40~50代と見られる可能性が高いとの見解もあると言われているので、ごく最近の事情を反映したものではないかもしれない。しかし、当サイトとしてはぜんぜん構わないのである。
(特任編集委員 野瀬泰申)
[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]
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