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サントリーHDの新浪剛史社長

サントリーHDの新浪剛史社長

サントリーホールディングス(HD)社長の新浪剛史氏は、高校時代にバスケットボールで国体の代表に選ばれたスタープレーヤーだった。神奈川県立の名門、横浜翠嵐高校(横浜市)に進学、弱小チームは「強みを活かす戦略」で関東大会3位という好成績をあげる。規則正しい生活は学業も押し上げた。戦略とチームワークも学び、プロ経営者の基礎をつくった。リーダーはスポーツに学ぶ――。その経験を新浪氏に振り返ってもらった。

◇  ◇  ◇

 小学生のころから野球、ラグビー、サッカーに親しむ。中学2年生の中盤で入ったバスケット部が、将来を変えた。

僕は身長が今182センチあるんです。高校3年のころは183センチあってね、縮んだんですけど(笑)。体が大きいと、スポーツはどんなものでも得ですよね。割となんでもできてしまう。だから、ガキ大将だった。勉強しなかったんです。

夜遅くまでテレビばかり見ているし、朝はギリギリで学校に行くし、よく遅刻していました。これはまずいと、中学のときに担任の先生に親が呼び出された。そこで、母親が「一番厳しい部活は何か」と考え、選んだのがバスケだった。担任の先生もバスケの顧問だったから、ちょうどよかったんです。

実は、バスケなんてまったく興味なかったんです。それでも、先生がとてもいい人で、懇切丁寧に教えてくれた。背も高いし運動神経も悪い方じゃなかったから、少ししたらうまくやれるようになった。チームも本当にいいやつが多くてね。途中から入った僕を支えてくれた。そうしたら、2年生の後半にはレギュラーになりました。

 バスケのおかげで規則正しい生活にカイゼン。県立トップクラスの進学校、横浜翠嵐に合格する。

部活をしたことで非常によかったのは、成績が上がったことでした。2年生の後半になると、進路を考えなければなりません。僕は、家から歩いて3分のところにある、一番近い横浜翠嵐高校に行きたかったんです。ただ、そこに行くには成績がよくないとだめなんです。だから勉強もしなきゃいけなかった。

普通、「運動ばかりだと勉強できない」となるけど、実は違うんです。生活が規則正しくなり、短い時間で集中して勉強するようになります。バスケを始めて僕の生活は、授業が終わった午後3時か4時くらいから6時すぎくらいまで3時間練習。家に帰って食事して、お風呂に入って8時には寝る。そして朝4時か5時に起きて3時間勉強する、という朝型に変わりました。

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