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収入保障保険 「働けない」に対応した新型も登場 がんや心疾患、糖尿病などに対応

2017/10/17

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 万が一に備えて収入保障保険への加入を検討しています。病気やケガで働けなくなった場合も保障する商品が出てきたと聞きました。詳しく教えてください。

◇  ◇  ◇

 収入保障保険とは、死亡時に保険金が支払われる掛け捨ての死亡保障のうち、保険金を保険期間終了まで毎月、年金のように受け取ることができる保険だ。

 例えば、35歳男性が60歳満期で月額20万円の収入保障保険に加入した場合。加入直後に死亡すると月額20万円の年金を25年間受け取れるので、年金総額は6000万円になる。一方、50歳で死亡すると年金受取期間は10年なので、総額は2400万円だ。

 定期死亡保険は満期まで定額の死亡保険金を保障するが、収入保障保険は満期に近づくにつれ受け取れる年金総額が減っていく分、保険料が割安。家計に必要な保障額は子どもが誕生したときがピークで、子どもの成長とともに減っていくのが一般的なので合理的な設計といえる。

 本来は、働き手を失った家計の収入減を補うための保険だが、病気やケガで働けなくなった場合にも対応するタイプが増えてきた。病気やけがによる「働けない」リスクに備える保険には就業不能保険があるが、死亡保障にこの機能を付加したと考えればいい。

 以前からチューリッヒ生命などが扱っていたが選択肢が広がった。

 4月、三井住友海上あいおい生命保険はがんや心疾患、糖尿病などで所定の就労不能状態になった場合も、死亡時と同額の年金を受け取れる「&LIFE新総合収入保障3型」を発売した。就労不能状態になった後に死亡しても、満期まで年金が受け取れる。死亡保障のみの「同1型」より毎月の保険料が約1000~2000円高くなる。

 東京海上日動あんしん生命保険は昨年11月、収入保障保険の特約を刷新。従来はがん、急性心筋梗塞などの疾病で就労不能状態が60日超続くと年金を支給していたが、新プランでは入院一時金も追加した。年金月額の2倍を給付する。より手厚い保障を求めるなら100万~300万円の一時金を出すプランもある。

 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険にもがん、急性心筋梗塞、脳卒中で働けない状態になると2年間、年金を毎月受け取れる特約がある。4月から特約の支払い要件を緩和した。

 この保険では月額保険料を5年ごとに5%ずつ減らせる逓減払込方式を選択できる。逓減払込方式の場合、35歳男性が60歳満期、年金月額20万円で加入すると最初の5年間は月7660円だが、それ以降5年ごとに5%ずつ下がり、最後の5年間は同3640円になる。子どもの教育費がかかる時期に保険料負担を減らすことができる。

 会社員が病気やケガで働けなくなった場合には健康保険制度で最長1年半、傷病手当金が支給される。こうした制度なども知ったうえで必要な保障を検討するようにしたい。

[日本経済新聞朝刊2017年10月14日付]

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