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サンタクロースの墓を発見? トルコの教会、床下に

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NIKKEI STYLE

ナショナルジオグラフィック日本版

サンタクロースはどこにいるのだろう? 北極でないことは確かだが、サンタクロースのモデルといわれる聖ニコラウスが眠っている場所についても、考古学者の意見は分かれている。

聖ニコラウスは、クリスマスのシンボル、サンタクロースのモデルとなったといわれる実在の人物だ。彼の墓について、トルコの考古学者チームが新たな可能性にたどり着いた。トルコ南西部、アンタルヤ県の教会にあるモザイクに覆われた床の下をスキャンして調査したところ、未知の墓の存在を示唆する結果が得られたのだ。

教会が建っているアンタルヤ県のデムレ地域は、4世紀に聖ニコラウスが誕生して暮らした地とされている。聖ニコラウスは貧者を助け、施しをしたことでよく知られている。

(気前のよい聖人という彼の評判は長年語り継がれ、オランダで「シンタクラース」と呼ばれるようになった。今に続く近代のサンタクロースのイメージは、19世紀の作家ワシントン・アービングによる描写から始まっている。)

遺骨のありかに諸説

彼の評判もいろいろだが、同様に、遺骨のありかについても、誰に聞くかによって答えが違う。

これまで、聖ニコラウスの遺骨はイタリアの船乗りが11世紀に盗んだと考えられてきた。古代にはデムレの地はミラと呼ばれ、盗難があったころはアラブ軍に占領されていた。盗まれた遺骨は、イタリア南東部の海岸に建つサン・ニコラ聖堂の地下室に運ばれたという。

1993年になって、聖ニコラウス永眠の地が地中海に浮かぶゲミレル島であると、考古学者のチームが主張した。この主張は状況証拠に基づいていた。その島が船乗りの間で「聖ニコラウス」と呼ばれていたこと、4世紀のものと判明した遺物、当時の聖人に多い行列のように配置された墓などだ。考古学者らはこの説に基づき、7世紀になって遺骨はアラブの艦隊を避けて、ミラに移されたとした。

2009年には、遺骨がサン・ニコラ聖堂にあると信じるトルコの考古学者らが、イタリア政府に対し遺骨の返還を求めたこともある。だが、イタリア側が応じることはなかった。

デムレの教会の床下に何があるのか。真相を明らかにするには、精巧なモザイクを作っているタイルを一枚一枚はがさなくてはならないだろう。(参考記事:「漆喰の下に12世紀のモザイク画を発見、聖誕教会」)

アンタルヤ県史跡管理当局の遺跡担当者は、考古学者たちに対し、大発見の可能性が示された場所の発掘に助力を求めている。一方、床下にはところどころ落ちくぼんだ地面があるという確認に終わるだろうという懐疑的な見方もある。

聖ニコラウスの遺骨をめぐって、なぜこれほど議論が白熱するのだろうか。

聖ニコラウスは聖人のため、遺体は「聖遺物」とされ、カトリック教会の崇敬を受ける。同様の議論は、マグダラのマリアや聖ペトロら、これまでに体の一部が複数の地で「発見」されたと報じられている人物に関しても起こっている。

聖ニコラウスの伝説を紹介するウェブサイト「セント・ニコラス・センター」は、遺骨は「別の場所にあると証明されない限り」サン・ニコラ聖堂にあるとの見解を崩していない。

ウェブサイトの責任者の一人、キャロル・マイヤーズ氏は、「結論を出すのはまだ早すぎます。聖遺物が見つかれば、年代を特定し、各国の専門家の手で分析がなされる必要があるでしょう」と話す。遺骨発見の可能性ありとされる場所がなぜデムレなのかについては、「もちろん、トルコは観光の盛り上げに強い関心がありますから」と言葉を濁さずに語った。

教会の調査を進めているトルコの当局は、現地の新聞「ヒュリエット」のインタビューに対し、発見があれば観光に寄与するだろうと話したものの、発掘の目的がそこにあるという明言は避けた。

もし遺骨が見つかれば、DNA検査ができるかもしれない。2017年夏には古代カナン人の遺骨が分析されたばかりだし、2014年にはキリスト教の殉教者である女王ケテバンの遺骨が本人のものと特定されている。いずれもゲノム解読の技術が役立った例だ。

(文 Sarah Gibbens、訳 高野夏美、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2017年10月11日付]

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