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着回しの効くジャケットとパンツ 流行は「品の良さ」 ビジネスカジュアルで組み合わせを楽しむ

MEN’S EX

2017/10/17

MEN'S EX

ライフスタイルや職場環境の多様化に伴って、ビジネスカジュアルが急速に普及してきた。着こなしのベースになるジャケットとパンツでは、仕事でもオフでも幅広く着られるアイテムへの関心が高い。ポイントは「着回しができて、なおかつ品がある」こと。ビジネスパーソンのニーズを知り尽くした3人の専門家に、ジャケットとパンツを組み合わせる「ジャケパン」のトレンドと賢い選び方を教わった。




ジャケパンを通じて「着回し」の楽しみを知ろう

新宿高島屋 シニアマネージャー兼ストアバイヤー 洞内 浩さん / 宣伝・広告・企画・MDを経て、紳士服担当に。絶妙な色彩感覚は、業界人の間でも話題に。人呼んで“色柄の魔術師”。「ビジカジはもちろんカジビジ(休日目線)の需要が増えています!」

MEN'S EX(M.E.) 「着回しが効く」ことはこの数年、服選びの重要な尺度ですが、最近はビジカジならぬ、“カジビジ”(休日目線)で着回せる服が欲しい、という方も多いそうですね。

洞内 クールビズがきっかけでドレスコードのカジュアル化が進み、仕事=スーツという概念が絶対ではなくなりましたね。PC入りのリュックを携行するIT業界の隆盛や、オフタイム重視の広がりも一因です。

青木 ジャブス アルキヴィオのようなドローコード付きのパンツが店頭で人気なのも、同じ理由でしょう。生地感が豊かで主張のあるジャケットへの抵抗もなくなってきています。ただ、モノがカジュアルでも「ラフに見えない」ことは重要。人から見てよい印象をもたらすには、着たときのノーブルな雰囲気や品の良さが欠かせないんです。その点、トラッドは安心感があります。今再ブームのブレザーは、その代表です。

ザ ソブリンハウス ディレクター 太田裕康さん / 丸の内のドレススタイルを牽引する同店の司令塔として、オーセンティックな顧客を多く抱える。趣味はバス釣り。「最近は丸の内でも、派手なジャケットのビジネスマンも多い印象です」

太田 世代間での意識の差も、大きいのかなと。個人的には「40代」が、一つの境目だと感じます。それ以上の方は、「場所に合わせてしっかり着分けたい」という意識が高く、若い方は「どうせ着るならストレッチするなど快適で、着回せるものがいい」と割り切る方が多い印象です。実際、最近は丸の内でも、華やかな柄ジャケットを着たビジネスマンをよくお見かけしますし。私個人は、つい前者に共感してしまうのですが(笑)。

青木 (ビジネスカジュアルが急速に普及するなど)ビジネススタイルの自由度が上がったのは確かですよね。発想の起点がカジュアルからという人も少なくなく、だから明るい色柄にも抵抗がないんだと思います。とは言え、ブルーやネイビーといった基本色が一番人気なのは、スーツと同じです。

ビームスF ショップマネージャー 青木崇利さん / 大人の良質着を揃える、原宿のビームスFの店舗を統括する青木さん。一見穏やかだが、そのアドバイスは旬を鋭く捉える。「カジュアルでも“見た目は上品”なことが大切です」

太田 着回しという点でも、やっぱりネイビーは強いですよね。ジャケパンに不慣れな人も、ネイビージャケットを基軸にすれば、スーツと変わらない感覚でまとめられますから。

洞内 トライしやすい方法は、スーツのようにジャケットとパンツのトーンを近づけることですね。スーツと比べて柄や生地感に特徴のあるものも多いので、まとめ方が大切です。

太田 最近は週末の丸の内でも軽装の方を多くお見受けしますが、ジャケパンスタイルは慣れが大事。休日も積極的にジャケットを羽織って、慣れていただきたいですね。

洞内 うまく着回せれば、装うことが楽しくなりますしね。やっぱりお洒落は「楽しい」ことが一番です。


■なぜ着回し需要が高まっているのか?
・クールビズをきっかけにした仕事着のカジュアル化
・IT系などを中心としたビジネスマンの意識の変化

■ジャケットとパンツを選ぶコツは?
・カジュアル&ファンシーでも「上品に着られる」ものを
・「ネイビー」から始めれば失敗しにくい!

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