スポーツにも出張にも シューズ収納付きバッグ3選
特集 スポーツ&アウトドアをスマートに楽しむ最新アイテム 前編
スポーツやアウトドア用品を普段着や通勤アイテムに取り入れる動きが日本でも広がりつつある。今回は3回にわたり、スポーツ以外の場面でも役立つ最新アイテムを紹介する。第1回はバッグ。この秋、運動不足解消にランニングでも始めてみようかと考える人も少なくないだろう。そんな人におすすめしたいアイテムのひとつが、人気ブランドから発売されているシューズ収納付きバッグだ。出張や旅行などにも役立ち、ビジネスシーンでも違和感なく使える注目モデルを紹介する。
仕事帰りのスポーツにも活躍
シューズ収納付きバッグは、以前からスポーツバッグでは展開されていた。しかし今回紹介するのは、スポーツバッグに見えないデザインである点がポイント。そうしたバッグを開発した理由について人気ブランドのポーターは次のように話す。
「仕事終わりや休日の息抜きに体を動かす人が増えたこと、性別や年齢問わずスポーツを楽しむ人が増えてきたことを企画担当者自身が体感したことが、製品開発のきっかけとなっています。普段使いにも、トラベルにも、レジャーにも使えるカバンに仕上げることで、幅広い層の方に使ってもらえるような、汎用性の高いカバンの製作を目指しました」(吉田カバン 広報部 矢部美帆氏)
今回紹介するバッグはすべて、シューズ収納部分は、メイン室とは別の荷室になっている。普段の荷物とシューズを分けて入れられるため、例えば仕事帰りにジムへ通う場合でも、仕事道具とシューズやトレーニングウェアをひとつのバッグに収納できるのだ。荷室が分かれているため、使用後のウェアを気兼ねなくバッグに放り込めるのもうれしい。
シューズ収納付きバッグはスポーツ用途だけでなく、出張やトラベルシーンでも活躍する。「ビジネス出張や冠婚葬祭の帰省の際に、移動靴と現地で使う靴を履きかえる場面で役立ちます」(矢部氏)
今回は紹介するバッグはどれもシンプルなデザインで普段使いできる。たとえスポーツを始めて三日坊主となったとしても使い続けられるものばかりだ。
ポーター/仕事帰りのスポーツに最適
ポーターのシューズ収納付きバッグのシリーズ「ポーター アシスト」。リュックサックやトートバッグなどさまざまなタイプがあるが、今回はめずらしいハンドル付きのショルダーバッグに注目したい。
ビジネスにも適したスクエア型で、底部にシューズ収納を備える。シューズ以外にも、折りたたみ傘や弁当箱など、メイン室とは分けたい荷物を持ち運ぶのに適している。また、メイン室の底板が可動する構造のため、一つにして使用すれば、より大きなスペースを確保できるなど、用途に合わせてフレキシブルに用いることが可能だ。
本体生地には、透湿防水高機能ナイロン素材「ブリザテック」を使用。水を弾くとともに、特殊なポリウレタン膜で生地内部まで水を浸透させず、内部に滞留した湿気を外部に放散する性能を備えている。悪天候でも気にせず使えるのはうれしい。
また裏地には、糸の段階でセラミック系の抗菌材を練り込み、さらにデオドラント加工を施すことで制菌・抗菌・防臭・消臭機能を持たせたナイロン素材「バイオライナー」を採用。シューズ収納部分の裏地もこの素材が使われているため、使用後のシューズやウェアのニオイを抑えることができる。
「2気室の使い勝手のよさ、軽さ、マットな質感が好評で、30~40代男性に支持をいただいています。特にジムバッグをお探しの方に好評です」(矢部氏)
ブリーフィング/汎用性の高い大容量トート
バリスティックナイロン製バッグで人気のブリーフィングからも、シューズ収納付きバッグが発売されている。今年5月に登場したトートタイプのモデルは、大容量で汎用性の高さが魅力だ。
底部に独立したシューズ室を備えており、側面のファスナーポケットからシューズを収納できるので、ジムなどのスポーツシーンでも使い勝手がよい。
トートバッグ自体が大容量なので、シューズを入れてもメイン室への影響が少ないのもうれしい。本体は500デニールのコーデュラナイロンのため、軽くて丈夫。ショルダーベルトが付属し、手提げ&ななめ掛けの2WAYで持ちやすく、シンプルなデザインなので幅広いシーンで活躍する。
「このモデルは、会社帰りのスポーツシーンやトラベルシーンなどさまざまなシーンで使っていただけるため、幅広い層から支持を得ています」(セルツリミテッド プレス 田村まり氏)
インケース/オン・オフ兼用バックパック
パソコン(PC)収納付きバッグでおなじみのインケースから、この秋スポーツ対応バックパックが新登場。2016年に欧州で開催されたサッカー大会を記念して製作したスポーツ向けバッグが好評だったことから、改良を加えて今年10月に新商品として発売したという。
本体下部にベンチレーション(通気孔)が付いたボール・コンパートメントを備えており、ボールやシューズ、ユニホームなどのスポーツギアを蒸れを気にせず収納できる。メイン室とは別室になっており、またライニングに防水加工が施されているので、汗や汚れも気にする必要がない。
メイン室の外装はクッション入りで、デジタルデバイスなど仕事道具も快適に持ち運べる。ファスナーで仕切られた15インチPC収納スペースを備えるなど、デジタル機器との親和性の高さは、さすがインケースといえる作りになっている。
バックパックは高さ63cmの大容量サイズなので、底部にスポーツグッズを入れてもメイン室にはしっかり仕事道具が入れられ、仕事帰りにランニングを楽しんだりジムに通ったりと、仕事とスポーツの両立が可能だ。
「インケースのスポーツ対応バッグということから注目度が高い製品です。クリエイターや(ジャケットとセットアップではないパンツを組み合わせる)ジャケパンスタイルのビジネスカジュアル層を中心に支持されています」(ストリームズジャパン インケースPR 青山加奈氏)
前編 スポーツにも出張にも シューズ収納付きバッグ3選
中編 防水など機能性が魅力 アウトドア名門の街着3選
後編 GPSウオッチ、主流は心拍計測 ランも健康管理も
(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
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