Men's Fashion

ドルチェ&ガッバーナ、閉店後の百貨店でショー

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新世代「ミレニアルズ」狙い特別コレクション

2017.10.7

イタリアの高級ファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナは4日、伊勢丹新宿本店(東京・新宿)で、主に1980年代から2000年代初頭に生まれた世代「ミレニアルズ」を狙ったファッションショーを開いた。

営業終了後の午後10時すぎ、本館1階に設けたランウェーに、ドルチェ&ガッバーナの新作で着飾ったアーティストのChay(チャイ)さんや俳優の大野拓朗さん、竜星涼さんら101人がモデルとして登場、招待された約500人が見入った。海外ブランドが伊勢丹本店を使って大規模なショーを開催するのは今回が初めて。

ブランド各社は近年、モノの消費への関心が低いとされるミレニアルズを意識した発信に力を入れており、ドルチェ&ガッバーナはその先駆的存在だ。

1980年代から2000年代初頭に生まれた世代「ミレニアルズ」を狙った

今回のコレクション「MILLENNIALS DOLCE&GABBANA TOKYO」で、モデルが着用した101の衣装はショーのためにつくられたもので、ほぼすべてが一点物。

手の込んだ刺しゅうやスパンコールを使った華やかでポップなスーツやドレスに、フラワーヘッドアクセサリーや王冠モチーフのジュエリー、スタッズやパッチを飾り付けたスニーカーを合わせた。

ドルチェ&ガッバーナはシルエットの美しさに定評があり、そこにストリートテイストや1980年代の日本のトレンドも取り入れた。ショーで使われた作品は6日に同店で売り出した。

今回のコレクションで、モデルが着用した101の衣装は、ほぼすべてが一点物

三越伊勢丹は「ファッション感度の高い若年富裕層に対して、交流サイト(SNS)で話題を拡散できるブランドだからこそ、特別なショーの開催をリクエストした」と狙いを説明する。

ドルチェ&ガッバーナでは、動画投稿などで500万人以上のフォロワーを抱えるキャメロン・ダラス氏ら、ネットを駆使してトレンドを生み出すミレニアルズのスターたちをショーや広告に数多く起用し、話題を集めている。

(編集委員 松本和佳)