ボッチャに目覚めた会社員 企業対抗戦、技と戦術磨く「駆け引きが面白い」同僚に参加呼びかけ、社内で予選会も

オリンピック・パラリンピック等経済界協議会は企業対抗のボッチャ大会「オフィス・デ・ボッチャ」を始めた
オリンピック・パラリンピック等経済界協議会は企業対抗のボッチャ大会「オフィス・デ・ボッチャ」を始めた

パラリンピック競技として知られるボッチャが、一般の会社員の間に広がってきた。きっかけは2017年に始まった企業対抗の競技会「オフィス・デ・ボッチャ」。実際にプレーして駆け引きの面白さに目覚めた人が、職場の同僚や友人に声をかける好循環が生まれている。ルールはカーリングと似ており、性別や年齢を問わず一緒に楽しめるのも魅力だ。あなたもボッチャを始めてみてはどうだろうか。

第1回は50チームの企業・団体が参加

第1回は富士通が優勝した

「おぉ、スーパーショットだ!」

「どう挽回するか、難しいぞ」

11月24日夜、東京ソラマチ(東京・墨田)のイベントスペースで開かれた第1回オフィス・デ・ボッチャの本戦トーナメント。そろいのTシャツや法被を着こんだ会社員らが、プレーのたびに歓声をあげた。

オフィス・デ・ボッチャは経団連などが母体の「オリンピック・パラリンピック等経済界協議会」が始めた。20年の東京パラリンピックに向けて、「ボッチャの楽しさや奥深さを体感しながら、その魅力を知ってもらう」のが狙いだ。

同協議会の中心メンバーであるトヨタ自動車などが声をかけた結果、第1回は製造業から金融機関、地方自治体まで50チーム(1チームは3人)が名乗りをあげた。一度に全チームが集まれず、予選会まで開くほどの盛況だった。12月8日には名古屋市でも開催し、32の企業・団体が参加した。18年も具体的な日程は固まっていないが、全国各地で開く予定だ。

ボッチャの魅力について、三菱電機チームの一員として実際にプレーする同社・東京オリンピック・パラリンピック推進担当課長の平山哲也さんは「ゲーム性が高く、やっているうちに段々熱くなってくる」と話す。

もっとも、自発的に始めた人は少ない。凸版印刷・営業担当課長の岡本歩さんは「営業でトヨタさんを担当しているので、実は半分仕事だと思って(ボッチャを)始めた。ところが、練習するうちに戦略を考える面白さに気づいた」と明かす。

日ごろからビジネスの一線で競い合っているだけに、勝ちたいという意識も強い。予選で敗退した野村ホールディングスの東京2020オリンピック・パラリンピック推進室長の大森勝さんは「次の大会ではリベンジしたい」と意気込む。社内から精鋭を選抜するための体験会を随時開いていて、時には経営幹部も加わるという。

プレーヤーの口コミでも、ボッチャの輪はじわじわと広がっている。 富士通・神奈川支社第2公共営業部の塚本有紗さんは「本社オフィスが同じ汐留にある全日空さんなどと一緒に練習するのが楽しい。会社の同僚や友人にも、面白いからボッチャやろうよと声をかけている」と話す。

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ルールは「カーリング」とほぼ一緒
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