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オランダのような街並みが広がるハウステンボス。ベトナムの開発会社経営者も感銘を受けたという

オランダのような街並みが広がるハウステンボス。ベトナムの開発会社経営者も感銘を受けたという

大手旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)の沢田秀雄氏のもとには、様々な事業や投資の案件が舞い込みます。ハウステンボスを再建し、「変なホテル」経営などへと事業を拡大してきた手腕に注目するアジア企業からも声がかかっており、2017年6月にはベトナム東部のリゾートでのホテル建設を決定、発表しました。経済成長が続くアジアでは、大型テーマパークの経営が成り立つ「離陸期」に入ったとの見方もあります。沢田氏は海外でのビジネスをどう考えているのでしょうか。

ベトナム・カムラン湾のリゾート建設に参加

HISはベトナムのリゾート開発に参画し、ホテルを建設・運営することを決めました。場所は、ホーチミンから北東へ飛行機で1時間ほどのところにあるカムラン湾です。カムラン湾は天然の良港で、きれいなビーチ(浜辺)があります。ベトナム戦争のときに米海軍が基地を置き、その後はソビエト連邦とロシアの部隊が駐留した軍港があって、それで名前を覚えている人も多いのではないでしょうか。

夜のハウステンボスを彩る電飾や花火も、魅力を高める仕掛けのひとつ

夜のハウステンボスを彩る電飾や花火も、魅力を高める仕掛けのひとつ

ベトナムの新興財閥の開発事業会社が、ここで巨大なリゾートを開発中で、総額2000億円くらい投じる計画だそうです。すでにゴルフ場が造られていて、前にはビーチが広がっています。ホテルを5~6軒建設する計画で、そのうち1軒か2軒をHISグループが手掛けることで合意しました。

その開発会社のオーナー経営者とは、ある方の紹介で知り合ってハウステンボスに招きました。彼はオランダの街並みを再現したハウステンボスを非常に気に入ってくれて、「ベトナムにもテーマパークを造りたい」と言いました。「テーマパークは簡単ではないから」とお断りしたところ、「それならホテルを」と懇請されたのです。今度は僕がベトナムを訪問して、非常に景色が美しい場所だと確認し、話がまとまったのです。

そんなにトントン拍子で話が進むものかと不審に思われるかもしれませんが、先方もオーナーですから即断即決です。僕が思うに、彼は「ベトナムの岩崎弥太郎」(編集部注:岩崎弥太郎は三菱グループの創業者)のような人物ですね。不動産開発、観光など様々なビジネスに手を広げています。

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