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乃木坂46  3期生の単独活動、グループを活気づける

日経エンタテインメント!

2017/10/12

 乃木坂46の活性化に3期生が果たした役割は大きい。約3年ぶりの新メンバーとして加入した3期生の12人。2016年12月のイベント「お見立て会」以降、舞台、ライブと単独での活動を重ね、この1年で急成長。個性豊かな3期生が、グループに新たな活気をもたらしている。

5月には全8回の単独公演を満席にした後、7月1日の明治神宮野球場での「真夏の全国ツアー2017」のオープンニングから3期生のみ12人がステージに立ち、8曲連続でパフォーマンスを披露した。(C)乃木坂LCC.

 16年9月4日の3期生最終オーディションでは選考に残っていた全員が合格となった。2期生が同期だけで活動することがほとんどなかったのとは異なり、3期生は加入直後から単独の活動が多かった。合格発表と同時にLINE LIVEでお披露目、16年12月には初めてファンと接するイベント「3期生お見立て会」を日本武道館で開催した。

 17年に入ると、2月2日から3期生による「3人のプリンシパル」がスタート。1~2期生の先輩メンバーが12~14年に挑んだ、毎日異なる1幕での様々なオーディションを通じて、観客の投票によって選ばれたメンバーだけが2幕に出演できる演劇公演「16人のプリンシパル」と同様のスタイル。それを3期生だけで開催した。

 脚本・演出を手掛けたのは、欅坂46が主演したドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか?』の脚本にも参加した徳尾浩司氏。3期生1人ひとりの個性を知るために、16年の年末にワークショップを実施したという。徳尾氏は「みんな最初から1、2期生への憧れを口にしていた。目標とする先輩たちの活動をしっかり見てきているので、ワークショップで好きな曲を歌ってもらった時点で、みんな歌唱力は高かったですね。また、プロの役者さんたちのお手本の演技を見てうまくまねるという力に優れていると感じました。3期生の加入で、乃木坂46は3つの学年が存在する女子校的な雰囲気になったのでは」と3期生への印象を語る。

■先輩に刺激を与える3期生

 「3人のプリンシパル」の本番で抜群の演技力を見せたのが、15公演中、最多の2幕出演11回を果たした久保史緒里と、主役のジョバンニに4度選ばれた山下美月(2幕出演は10回)だ。2幕に「かおる子の母」役で出演した女優の柿丸美智恵は、13年に開催された『16人のプリンシパルdeux』や『すべての犬は天国へ行く』『墓場、女子高生』などで乃木坂46の1期生とも共演している。柿丸は「久保さんは、将来ミュージカルに出演しそうだな、というレベルの芝居を見せていた。稽古のときは、ノートにびっしりとメモをとっていて勉強熱心でしたね」と言う。

 一方で徳尾氏が注目したのは山下。「彼女は、演技のバランスが良くて、欠点が少ない。でも、何度選ばれても着替えには一番時間がかかるなど、マイペースなところがステージの上とギャップがあって面白かったですね。久保さんと山下さんは、お互い2幕によく選ばれることで、自然と切磋琢磨する関係になっていた」(徳尾氏)

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