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マネーコラム
マネートレンド

2017/10/11

マネートレンド

大半は30代半ばの若いファミリー層ですね。「カウル」では、取り扱い物件を東京23区と横浜・川崎エリアに限っているため、若いファミリー層が比較的多めかもしれません。ただ、首都圏のマンションの需要は都心回帰の流れでこのエリアに集中していることもあり、同業他社でも傾向はさほど変わらないと思います。

共働きが多いのも特徴です。登録ユーザーの9割は共働きのご夫婦です。そして、小さなお子さんを抱えた子育て世代でもあります。大半は保育園や幼稚園に通うお子さんがいる、もしくはこれから子育ての予定があるといったご夫婦ですね。

こうした子育て世代、あるいはその予備軍は、「既に通っている保育園を絶対に移りたくない」あるいは「子供はまだだけど、保育園に入りやすい場所が前提」と、エリアに対する条件は極めてシビアです。いい物件が見つかってご案内しても、ちょっとエリアが違っただけで難色を示されます。同じ町内であっても、「6丁目ですか……。4丁目か5丁目でないとダメです」と断られるのも珍しくはありません。

同時に、駅からの距離も厳しくチェックされます。駅から徒歩10分を超えたら、もはや論外。たとえ10分をクリアしていても、駅まで坂道が続く場合はダメなことが多いです。

実際、とあるお客さんで条件に合う物件が見つかり、駅から現地にご案内したら、「すみませんが針山さん、もう結構です」とお断りされたことがあります。物件を見る前だったので、驚いて理由を聞いてみると、「この坂道を毎日、ベビーカーを押して歩くのは厳しい。この物件はパスします」と。前提が「共働きと子育てを両立させる」ための住まいなんですね。その条件を満たせる物件を、夫婦でじっくりと選んでいく。そんな意識の変化を感じます。

物件選びは慎重、以前よりも長期に

――「マンションをスマホで選ぶ」という話からは、パパッと選んでパパッと買っていくイメージがあったのですが、実情はずいぶん違うのですね。

はい、むしろ物件探しには以前よりも時間をかける傾向があります。かつては物件を探し始めてから購入を決めるまでは、2週間から1カ月ほどというのが一般的でした。現在は物件をじっくり見ようという方が増えており、平均すると3カ月ほどでしょうか。中には1年かけてじっくり探すという方もいます。

その一方で、冒頭で申し上げたように、条件がピタリとはまれば即断即決で購入されるパターンも少なくありません。当社のお客さんの中には、見学予約から内覧、購入決断までわずか3時間半という方もいます。

その方は、もともと目星をつけていた物件を「お気に入り」物件として登録していたのですが、ある日、その物件が300万円ほど値下がりしたんですね。その情報がスマホにプッシュ通知で送られて、その日の午前11時ごろに「内覧できますか」とチャットで連絡されてきたんです。こちらで調整して午後2時ごろに内覧していただいたところ、その30分後に「買います」と即決されました。

これはあくまで一例にすぎません。とはいえ、スマホを活用して物件情報を慎重に調べておき、「これだ!」という物件が出てきたら一気に決めるというスタイルは、今後も増えるのではないでしょうか。

ローンはネット銀行有利、ただし注意点も

――中古マンションの「買い方」が変化しているというのはよく分かりました。一方で、購入する際の注意点に変化はありますか。

マンション選びの鉄則としては、「選ぶなら駅から10分以内」や「管理を買え」などといわれていますが、これらはほとんど変わっていないと言えるでしょう。むしろ、駅からの距離については、もっと近い場所を選ぶ傾向すらあります。

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