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大企業のミドルリーダーには、通り一遍のビジネススクールでは学べない「もっと泥臭いヒューマンスキル」が必要――。このように説いたビジネス書「ダークサイド・スキル」(木村尚敬著、日本経済新聞出版社)が話題だ。ダークサイド・スキルとはどんなスキルなのか、本書の一部を8回に分けて転載、紹介する。

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ダークサイド・スキルとは何か

著者の経営共創基盤パートナー、木村尚敬氏

著者の経営共創基盤パートナー、木村尚敬氏

私は大企業において、執行役員から部課長層の方々を対象にしたリーダーシッププログラムで、よくお話させていただいている。ここでいう大企業とは、歴史が長く規模が大きい、かつ創業当初のオーナー統治型からサラリーマン統治型へはるか昔に移行している"古くて大きな会社"のことだ。

名うての企業の次世代リーダー向けのプログラムだから、著名な経営者の方がゲストスピーカーとして登壇されることも多いのだが、そこに参加している人たちからすると、トップマネジメントの話はやや縁遠いところがあるようだ。非常にありがたい話であったが、雲の上すぎて今の自分たちには手触り感がない、自分たちの喫緊の課題はもっと別のところにある。そういう感想をよく耳にする。

そこで、明日のトップを担う人たちの感覚にマッチしたテーマは何かと考え続けてたどり着いたのが、この「ダークサイド・スキル」である。

現場は改革の最大の抵抗勢力

企業においては、経営トップが意思決定をしてから、取締役会で正式な機関決定が下され、それが現場に落とし込まれて実行に移るというプロセスを踏むが、オーナー企業では「意思決定=機関決定=現場の実行」と一瞬にして進む。要するに、親父がああ言っているんだからやらなきゃしょうがない、ということだ。だからこそ、オーナー企業は改革スピードが速い。

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