複数のポイントカード スマホにまとめて財布すっきり未対応の店舗、確認必要

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最近コンビニエンスストアのレジでカードではなく、スマートフォン(スマホ)を見せてポイントをためている人を見かけます。カードとスマホ、何か違いはありますか。

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財布の中にカードがたまり、いざ使おうとすると探すのに苦労する――。こんな人にとって便利なサービスが広がっている。スマホをポイントカードの代わりに使えるようになった。

アプリに表示したバーコード読み取り

Tポイントは8月、スマホのアプリに表示したバーコードを店頭で読み取ってもらえばポイントをためたり、使ったりできるサービスの対応店を拡大した。サービス自体は昨年から始まっていたが、ファミリーマートやドラッグストアのウエルシアなどでも使えるようにし、対応店が2万5千超と一気に5倍になった。

Tポイント以外にもPonta、楽天スーパーポイント、dポイントが同様のサービスを導入。共通ポイントをスマホにまとめておけば、カードを探し出す手間が省ける。

ただ、ポイント制度に詳しいポイ探(東京・中央)の菊地崇仁代表は「カードとスマホの間で使える店の範囲に差がある」と話す。現状はスマホ未対応の店もあるので確認が必要だ。

サービスは複雑化

便利になる一方で、ポイントを巡っては「サービスが複雑になり、利用者が全体を把握しきれない例も増えた」(菊地氏)との指摘もある。ポイントがたまったり使えたりする店が、従来の加盟店の枠を超えて広がっているからだ。

8月、楽天はスマホで支払いができるサービス「楽天ペイ」をローソンで使えるようにした。これでローソンではPonta(もしくはdポイント)と楽天、登録したクレジットカードのポイントの3重取りが可能になった。

楽天ペイを使えば楽天スーパーポイントでローソンの買い物代金を支払うこともできる。支払額の0.5%分のポイントも新たにたまる。ちなみにローソンは楽天スーパーポイントの加盟店ではない。

また、リクルート系の飲食店ネット予約「ホットペッパーグルメ」ではPontaをためるだけでなく使うこともできるようになった。対象店は全国約2万店に上る。

マスターカード加盟店の世界約4000万店で支払いができるプリペイドカードにdポイントをチャージ(入金)し、残高の範囲で使えるサービスも拡大している。従来はNTTドコモ回線利用者のみ持てるカードだったが、4月からは誰でも持てるようになった。

利便性の向上と複雑化が同時進行するポイントサービス。上手に使いこなすには、自分にとって重要なサービスを見極めた上で、焦点を絞って最新事情を調べる必要がありそうだ。

[日本経済新聞朝刊2017年9月30日付]

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