粉末味噌など革新的な和食素材「NEOジャパニーズ」
2017年下半期にブレークしそうな食品には何があるか。「次にブレークする食品は? ガッツリ系加工食品に注目」でバイヤーによる予測を紹介した。日経トレンディ編集部は新商品を見渡してさらに新たなキーワードを抽出。その一つが「NEOジャパニーズ」だ。
湯にサッと溶けて使いやすい粉末味噌
ブレーク予測★★★★
NEOジャパニーズを代表するのは、マルコメが海外人気モデルのミランダ・カーとコラボし、17年8月に発売した「オーガニックみそパウダー」(かつお昆布だし、野菜だし)。
「『より手軽に味噌を料理に取り入れたい』という意向」(マルコメ)を受け、有機大豆のダシ入り味噌をフリーズドライし、微粉砕した。湯にサッと溶けてそのまま味噌汁として飲めるのが利点。新味のある野菜だしは、かつお昆布だしよりあっさりしていて飲みやすい。サラダに振りかけたり、野菜炒めや肉料理の隠し味として入れたりと応用範囲は広く、余計な水分が加わらないぶん、普通の味噌よりも使い勝手がいい。容器は2方向に開くキャップで便利。1本200g入りで味噌汁なら約25杯分になる。
「とろりん」新食感の煮物用豆腐
ブレーク予測★★★★
「煮込んでおいしい絹厚揚げ」(相模屋食料)は表面はカリッと、内側はもっちりとした新食感で人気を博す「焼いておいしい絹厚揚げ」の煮物版(17年9月発売)。独自製法で、餅巾着や半熟煮卵のような煮物に合うとろける食感に仕上げた。表面の揚げ皮は煮てもはがれにくく、味も染みやすい。普段の煮物に変化をつけるのに最適。
「肌の潤い」をうたう進化系きなこ
ブレーク予測★★★
微粉砕の大豆粉に麦芽糖や黒糖などを混ぜたことで、食べるとむせる、溶かすとダマになる課題を解消した真誠の「とろけるきなこ」。15年の発売以降、約300万個が売れたヒット商品だ。第2弾はヒアルロン酸を加え、「肌の潤い」をうたう機能性表示食品「とろけるきなこ うるおい+ヒアルロン酸」(17年9月発売)で、女性の心を捉えそうだ。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2017年10月号の記事を再構成]
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