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国内で1日に刊行される新刊書籍は約300冊にのぼる。書籍の洪水の中で、「読む価値がある本」は何か。書籍づくりの第一線に立つ日本経済新聞出版社の若手編集者が、同世代の20代リーダーに今読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介するコラム「若手リーダーに贈る教科書」。今回の書籍は「捨て猫に拾われた男 猫背の背中に教えられた生き方のヒント」。著者が猫の里親会で譲り受けた黒猫「大吉」との生活で学んだ、人生や仕事への向き合い方を伝授する。

梅田悟司氏

梅田悟司氏

著者の梅田悟司さんは1979年生まれ。上智大学大学院理工学研究科を修了し、現在は電通に勤めるコピーライターです。広告制作ではカンヌ広告賞など、国内外で30以上の賞を受賞。2016年に出版した「『言葉にできる』は武器になる。」は、気鋭のコピーライターが伝えることの本質や伝わる言葉を生む技術を紹介する本として注目され、15万部を超えるベストセラーになっています。

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「犬派」と「捨て猫」の出合い

「犬派」か「猫派」か――。雑談向きの他愛ない話題ですが、「どっちが好きか」という答えは、「自分はどっちのタイプか」や「どっちの生き方を望むのか」という自覚や自己分析につながっています。著者は、少年時代に実家で柴犬(しばいぬ)と過ごした経験もあり、「生まれながらの犬派」だったといいます。ところが2012年のある日、身寄りのない猫に里親を探す会に参加することになります。

 責任感のある犬と、自由奔放な猫。
 この対立関係で考えれば、僕は圧倒的に犬派だし、猫の生き方が好きになれない部分があった。しかし、妻様の「猫の里親になりたい」という一言で「それなら考えてもいいかも」と思ったのだ。
(プロローグ 13ページ)

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