泉里香、「モグラ女子」ブームをけん引 男女を魅了
女性ファッション雑誌でモデルを務め、男性雑誌のグラビアでも活躍する。「モデル」+「グラビア」=「モグラ女子」と呼ばれる女性タレントが、男女両方から人気を集めている。その代表的な存在が元『Ray』モデルの泉里香だ。
モグラ女子には、早くからモデルとグラビアを両立するケースが多い。だが、泉里香はモグラ女子の中でも異色の存在だ。2008年から『Ray』専属モデルを務めるなど女性誌を中心に活躍してきた彼女が、初めて下着姿を披露したのは16年4月発売のスタイルブック『RIKA』。実に、芸能活動13年目にしての挑戦だった。ファッションモデルの意外な露出はインパクトを与え、同年11月に『ヤングジャンプ』でグラビアデビューを果たすことに。これが、モグラ女子ブームのきっかけの1つとなった。
「スタイルブックを出版する時、何か新しいものを残したいと思ったんです。10年以上モデルをやってきたので、いつもと同じように洋服姿では驚いてもらえないなと。それを見た『ヤングジャンプ』さんからグラビアのお話をいただいて。実は、撮影直前で『やめようか』と悩んだんです(笑)。未知のもので怖かったというか。でも挑戦したからこそ、今につながって…自分でもびっくりしています。
『ヤンジャン』に出させていただいたとき、インスタグラムで女性からもたくさんコメントをいただいたんです。4月に発売した写真集のサイン会では、カップルやご夫婦で来てくれる方が多かったですね。グラビアは男性だけが見るものじゃなくなったんじゃないでしょうか。私もきれいな女性の裸を見たいと思いますし。写真集は洋服も水着も自分で選びましたし、載せる写真も決めました。女性の目線が入っているので、物足りないと思う男性もいるかもしれないですが(笑)」
流されていいところは流されよう
昨今はバラエティー番組で目覚ましい活躍を見せ、7月からは「インディード」CMに斎藤工と出演。さらにドラマ『カンナさーん!』(TBS系)で演技も披露した。
「グラビア挑戦後、一番の大きな変化はテレビのお仕事かな。テレビ局は男性スタッフが多く、みなさんグラビアを見ているそうなんです。考えると『Ray』や『美人百花』で表紙もやらせていただいても、バラエティーのお話はほとんどなかったんですよね(笑)。
バラエティーは難しいんですが、求められるものに応えたいです。ただ、ブレないように。自分の軸はモデル。モデルとしての自信はありますが、新しいことは大好きなので、流されていいところは流されようと思っています。現状維持は嫌なので、前に進みたいです」
(日経エンタテインメント! 羽田健治)
[日経エンタテインメント! 2017年10月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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