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専門家100人が食べて選んだ 次に来そうな加工食品

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日経トレンディ

男梅ブランドの初加工商品コラボとして登場した「男梅ふりかけ」や、新容器の具入り合わせ調味料「CUPCOOK」など、2017年下半期は新機軸の新商品が豊作だ。

上の表は、大手食品卸の日本アクセスがまとめた「バイヤーズグランプリ」加工食品部門の入賞商品。スーパーやコンビニの敏腕バイヤー100人超が商品を試食し、「品ぞろえしたい!」と投票したものだ。それぞれどんな狙いで開発された商品なのか、その実力は本物なのか。日経トレンディ編集部が加工食品の1位と2位のブレーク予測を試みた。加工食品以外の入賞商品は記事末で紹介する。

菓子の強力ブランドとふりかけでコラボ

加工食品1位:男梅ふりかけ(大森屋
ブレーク予測 ★★★★

梅干しの酸っぱさと、甘じょっぱさの絶妙なバランス感で人気を博すノーベル製菓の「男梅キャンデー」。グミやタブレットといったシリーズ商品全体のここ最近の売り上げは120%超で推移し、07年の発売以降、いまだに好調を維持している強力ブランドだ。

13年には初のコラボ商品となる「サッポロ 男梅サワー」(サッポロビール)を通年商品として発売。甘じょっぱい缶酎ハイとして、目新しさから大きな話題を呼んだ。そして、加工食品初のコラボ商品として8月に登場したのが、のり大手の大森屋が手がけた「男梅ふりかけ」と「男梅茶漬」だ。

いずれも「30回以上試作を重ねた」(大森屋)というだけに、男梅らしい濃厚な梅干し感と、ガツンとくる塩味の再現性は抜群。ふりかけでは、フリーズドライの梅干し2種類や梅味のゴマなどをブレンドしており、茶漬では、湯に溶ける梅味の粉末を加えたことで、汁を含めてガッツリ男梅風味を楽しめる。どちらもご飯によく合い、コラボの意外性だけではない実力派だ。

「男梅ブランドは女性や若年層からの支持も厚く、ふりかけや茶漬のユーザー層との親和性も高い」(大森屋)といい、試し買いが進みそうだ。また、濃い梅味でリフレッシュ感を得られることから、今後、受験生の夜食としても茶漬をアピールする構えという。

簡便性を窮めた新容器の具入り合わせ調味料

加工食品2位:CUPCOOK(ミツカン)
ブレーク予測 ★★★★★

味の素の「Cook Do」や、キッコーマンの「うちのごはん」が君臨する、手軽におかずを作れる合わせ調味料市場。そこに、ミツカンが「CUPCOOK」シリーズ3品(豚しょうが焼き、鶏てりやき、豚キムチ炒めのたれ)で17年8月に参入し、2強に挑んでいる。

レトルトパウチが主流のなか、CUPCOOKは大ぶりのカップ容器を採用。「レトルトパウチの不満点を調査すると、中身を最後まで取り出しにくいという声が多く、これを解消した」(商品企画部の鈴木大貴氏)という。

実際、フライパンで炒めた豚肉や鶏肉に調味液を一気にかけられ、数分焼き絡めるだけで2~3人分のおかずが完成する。下ごしらえが不要なばかりか、肉を用意するだけで包丁やまな板すら使わずに済むのも便利だ。

3品とも具材は乾燥タマネギだけなのだが、カップ容器に半玉程度が入っており、圧倒的なボリューム感を誇る。しかも、常温保存を可能にするための高温のレトルト殺菌をせず、得意の酢の静菌効果を活用。調味液が染み込んだタマネギは、シャキシャキの食感が驚くほど生きている。どのメニューでも多少酢の酸味を感じるが、全体に濃いめの味付けでご飯によく合う。食卓の登場頻度が高いド定番のメニューで、調理の簡便性も高レベル。忙しい共働き世帯を中心に受け入れられそうだ。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ2017年10月号の記事を再構成]

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