佐藤健 「全ての作品が転機」と言い切る役選びの眼力

日経エンタテインメント!

映画『るろうに剣心』3部作、ドラマ『天皇の料理番』などヒット作への出演が続き、20代男優のトップランナーとして走り続けている。その裏には「全ての作品が転機」と言い切るほど、作品や役を選ぶ際のしっかりしたポリシーがあった。最新作の『亜人』まで、役者として変わり続けてきた足跡を振り返ってくれた。

1989年3月21日生まれ。2006年に俳優デビュー。07年に『仮面ライダー電王』で初主演。11年にエランドール賞新人賞。今後、『8年越しの花嫁奇跡の実話』(12月16日)、『いぬやしき』『ハード・コア』(以上18年)の公開が控える。(写真:藤本和史)

2006年の俳優デビューから、今年で12年目を迎えた佐藤健。07年、18歳のときに『仮面ライダー電王』に主演しその甘いルックスで一躍注目を集めると、以降テレビドラマに映画も制作された『ROOKIES』(08、09年)、時代劇初挑戦となったNHK大河ドラマ『龍馬伝』(10年)などの大ヒット作に次々と出演。

さらに、主人公の緋村剣心を演じた映画『るろうに剣心』シリーズ(12、14年)では、アクロバティックな殺陣アクションで観客を魅了し作品をけん引。シリーズ3作で累計125億円を超える興行収入を叩き出すなど、名実共に若手俳優のトップに躍り出た。

近年は、大正・昭和時代を一途な信念で生き抜いた実在の人物を演じた『天皇の料理番』(15年)や、就職活動中の大学生の心理戦を巧みな演出で見せた『何者』(16年)などでの演技が高い評価を受け、役者としての幅を広げている。

アイドル的人気に始まるも着実に演技で魅せ、大友啓史監督(『龍馬伝』『るろうに剣心』)、TBS石丸彰彦プロデューサー(『ROOKIES』『天皇の料理番』他)、そして東宝の川村元気プロデューサー(『バクマン。』『何者』他)など、エンタ界を代表するヒットメーカーに主役を任されるように。最新作『亜人』も、『踊る大捜査線』、そしてアニメ『PSYCHO-PASS』シリーズで新境地を開いた本広克行の監督作だ。

役者という仕事が飽きない理由

ここに至るまでにはどんな考えがあったのか。まずは、自身の転機となった作品を聞いた。

「転機と言われると難しいですけど…、1つに『るろうに剣心』はありますね。ありがたいことに、この作品を見て僕をキャスティングしようとしてくださる方が多くなったのではないかなと思います。アクションをすごく評価してもらったんですけど、アクションは得意というよりは嫌いじゃないし、好きなので、アクションといえば僕の顔が浮かんでくれているならうれしいです。

でも、転機と言ったら『るろうに剣心』だけじゃなくて、『仮面ライダー電王』とも言えるし、『龍馬伝』や『天皇の料理番』と言うこともできると思うんです。1つの作品の終わりによって、意識がはっきり変わることはないですね。どの作品も転機になっていて、どんどん変わり続けていった感じ。

芝居をするのが楽しくて、役者という仕事が飽きない理由はそういうところにあると思います」

エンタメ!連載記事一覧
注目記事
次のページ
面白くならないならやらない
エンタメ!連載記事一覧