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私のモノ語り

2017/10/6

私のモノ語り

オオイワさんは電気自転車で出かけ、いろんな国から招待されてお茶会に集まる人たちはゾウや飛行機などいろんな乗り物に乗って集まります。その道のりを描いている絵も異国情緒に溢れていてとても気に入っています。三日月も人の顔みたいに擬人化されている。どこの世界か分からない……。そんな不思議な世界の一つひとつが大好きです。私のものづくり、作詞にも影響している原点のような絵本ですね。

絵本の中は、独特な幻想的な世界が広がる

佐々木マキさんの他に、荒井良二さんやスズキコージさんの絵本も好きでよく読んでいました。それらに通じるのは70年代独特の雰囲気。雑誌『ガロ』を愛読していてロックや文学、アートなど、その時代のカルチャーが好きな父が、その魅力を私にも伝えようとしてくれたのかなと。表現者としての私のルーツですね」

幻想的な世界、新譜の歌詞に色濃く反映

折に触れ、父親が幻想的な世界への扉を開けてくれたと語る松尾さん。高校時代には、抽象思考や飛行願望、天体などを取り入れた独自の作風で熱狂的な読者も多い作家の稲垣足穂の作品を薦められたという。

松尾 「高校生で稲垣足穂にはまりましたが、そのきっかけも父でした。学校から帰ると机の上に本とメモがあり、『レミはきっと気に入ると思うから読んでみなさい』と。引きこまれましたね。絵本で見た月の世界に通じるものがあって、衝撃を受けました。そこから、幻想文学やシュールレアリスムにはまっていくようになりました。もしかしたら、父の好きな世界にはめる計画に、まんまと乗せられていたのかもしれません(笑)。

新しいアルバムではこれまで以上に自由に作詞できましたが、それは『変なお茶会』などの絵本に影響を受けた私の原点に通じる世界観でもあります。これまでは、どうしたらたくさんの人に届けられるかを考えながら、その方法を身につけるために必要な経験を積む時間でした。今作ではそれを踏まえつつルーツに立ち返ることができた。ファンタジーや想像力をより羽ばたかせてリラックスしながら、(聴き手に)響く歌詞になっていると思います。ですからアルバムを作り上げたとき、『素っ裸になったな』と感じましたね。

そもそも、BIZARREという言葉は、『まか不思議、奇妙な』という意味。タイトル曲『BIZARRE CARNIVAL』には、見世物小屋のような空気が流れています。不思議でごちゃごちゃした世界が大好きだし、私たちがやっているロックもそう。奇妙なカーニバルのようなロックがやってくるよという意味も込めました。長年ロックを聴いてきたファンが聴けばきっとニヤニヤしてもらえるだろうし、同世代の人はもしかしたらソフトになったと感じるかもしれない。若い世代でロックを知らない人たちにラウド一辺倒じゃないロックを提示したいし、それがどう響くのかも興味がありますね」

ボウイを再現、使いづらいけど音がいい

一方、亀本さんが紹介してくれたのはアルバムでも使ったというお気に入りのエレキギター用ペダル「Manlay Sound M-200」だ。

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