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部下への怒りが爆発寸前 「ホ・オポノポノ」で冷静に

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ) カラダにいいこと、毎日プラス

「昔から怒りっぽい性格を自覚していて、自分なりに気をつけている。しかし、仕事のミスを多発する部下がいて、その部下に対してはつい、言葉を荒らげてしまうことがある。最近は、その部下の普段の言動にもイライラしてしまうことがあり、パワハラにならないよう改善したいが、怒りを抑えるにはどうしたらいいだろう」。これは、不動産会社で営業マネジャーを務める35歳のUさんからの相談です。怒りをコントロールする方法について、帝京平成大学現代ライフ学部教授の渡部卓さんに聞きました。

◇  ◇  ◇

部下や後輩のミスに腹を立てることは、誰でも経験のあることだと思います。しかし、その怒りの感情をそのまま言葉や態度に出してぶつけてしまっては、相手は萎縮して、ますます失敗を引き起こしかねません。

部下の仕事のミスや許しがたい言動に接したとき、上司は怒り心頭だったとしても、感情的にならず、冷静に対処する必要があります。といっても、上司は常に感情を押し殺して部下と接しなければいけない、ということではありません。感情的に「怒る」のではなく、冷静に「叱る」ことができれば、部下の成長や信頼関係の構築につながっていくはずです。

ここで1つ注意しなければいけないことがあります。それは、今湧き上がっている「怒り」が、部下の「ミス」に対してのものなのか、ミスをした「その部下」に対してのものなのかを見極めることです。

怒りがミスに対してのものなら、怒りの爆発を防ぐ方法と、効果的な叱り方を身につけていく必要があります。一方、その部下に対しての怒りが強い場合は、部下に対する見方(認知)に偏りや誤解があることが多いので、その認知の歪みを自覚することが大切です。認知の歪みは誰にでもあるものですが、自分では気付きにくく、その歪みが大きくなってしまうと、職場の人間関係にも大きく影響してきます。

今回は怒りが爆発しそうになったときの対処法を、次回は部下への認知の歪みに気付き、改善していく方法をお話ししていきたいと思います。

6秒数えながら身体的感覚に意識を向ける

怒りが爆発しそうになったときの対処法として、まず「6秒数える」という方法が知られるようになっています。脳の働きを研究する専門家や、怒りの感情をコントロールするトレーニング法「アンガーマネジメント」の専門家も、この方法を推奨しています。

私はこの6秒数えるというときに、頭の中でカウントするだけでなく、実際に指で数えることを勧めています。怒りで感情が高まったときには、体がこわばってしまいがちで、手をギュッと握ってしまう人も多いのです。ですから、手をほぐすように指を順番に開いて「1、2、3、…」と数えていくと、意識が指のほうに向き、体の力も抜けていくことで、感情も落ち着いてくるでしょう。

怒りの感情に流されそうになっているときは、呼吸が早く浅くなって、乱れていることも多いものです。呼吸を整えて自律神経に働きかけ、交感神経を静めることで、冷静さを取り戻せます。呼吸を整えるには、横隔膜を動かす腹式呼吸が有効です。まず口から息を深く吐き、吐き切ったあと、鼻からゆっくりと空気を吸います。そして今度は、口からゆっくりと息を吐きます。ポイントは、吸うときよりも吐くほうを長くすること。そして、息を吐きながら腹部が凹んでいくことにも意識を向けてみてください。指でカウントするときと同様に、意識を体のほかの部分に向けることで、怒りの感情をやり過ごすのです。

4つの言葉で心をクリーニングする

自分の好きな言葉や心が落ち着く言葉を、心の中で唱えてみるのもいいでしょう。一例として、「ホ・オポノポノ」というハワイの伝統的な問題解決法の中に、4つの言葉を唱えて心をクリーニングする方法があります。その4つの言葉とは、「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」。この4つの言葉を、潜在意識に働きかけるように繰り返し唱えます。

ホ・オポノポノを世界的に広めた第一人者のイハレアカラ・ヒューレン博士は、ホ・オポノポノの実践によって、精神障害を持つ重罪犯の更生に大きな成果を挙げたことが知られています。国際連合やユネスコなどでも、ホ・オポノポノに関する講演を行っていて、日本でもホ・オポノポノを紹介する書籍が複数出版されていますので、興味のある方は一読してみるといいでしょう。ホ・オポノポノをビジネスに生かすメソッドなどもあるようです。

そして、できれば怒りのタイミングを物理的にずらす方法を取れるとベストです。例えば、部下を怒鳴りつけたくなったら、その場を離れてトイレなどへ行く。そこで、鏡を見て自分の顔をチェックしてみてください。怒りでこわばったり、歪んだりした表情は、自分で見てもがっかりしてしまうはず。すると、怒っていた感情も萎えて、冷静さを取り戻せるでしょう。

怒りの感情が落ち着いたら、なぜ部下がミスをしたのか、どのように改善してほしいのか、どうすればミスを防げるのかなどを客観的に考えて、冷静に伝えることも必要です。

【まとめ】

・部下のミスに怒りを覚えたときは、ミスへの怒りか、部下個人への怒りかを見極める

・実際に指でカウントしながら6秒数える、吐く息を長くする腹式呼吸で呼吸を整えるなど、身体的感覚に意識を向けて、怒りをやり過ごす

・自分の好きな言葉や心が落ち着く言葉を唱えて感情を静める

・その場を離れて、鏡で表情をチェックする

【渡部卓 働く人の心のコンディショニング術】

仕事のストレス減らす クイック・アンド・ダーティー

これで褒め上手に 「感謝力」を磨いて職場環境アップ

緩いつながり ウィーク・タイズでメンタル不調防げ

交渉が下手で心が折れそう 「YES」を引き出すコツは

「NO」と言えない自分 上手に脱却するには

新しい部下は心が折れやすい? 3つのタイプを把握せよ

マイナス思考からの脱却に 効果的な「日記習慣」

渡部卓
 帝京平成大学現代ライフ学部教授、ライフバランスマネジメント研究所代表、産業カウンセラー、エグゼクティブ・コーチ。1979年早稲田大学卒業。米コーネル大学で人事組織論を学び、米ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院でMBA取得。複数の企業勤務を経て2003年会社設立。職場のメンタルヘルス対策、ワークライフコーチングの第一人者。著書に「折れない心をつくる シンプルな習慣」(日本経済新聞出版社)など。

(ライター 田村知子)

[日経Gooday 2017年9月19日付記事を再構成]

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