マネー研究所

ヴェリーが答えます

シェアリング経済 モノ・サービスを個人が貸し借り

2017/10/3

「シェアリング経済について、わかりやすく説明してください」(神奈川県、50代男性)

「シェアリング経済」とは、個人どうしがインターネットを通じてモノやサービスを貸し借りしたり、企業から借りたりする活動のことを指します。自宅を宿として貸す民泊や、一般のドライバーが自家用車で利用客を送迎するライドシェア(相乗り)がよく知られています。シェアリング経済の国内市場は、2020年度に600億円に達するとの試算もあります。

「シェア」と「レンタル」は、似ているようで異なる概念です。例えばレンタカーの場合、専門の会社が車を持ち、借りたい顧客を募ります。一方でシェアリングの場合は、個人と個人の間の貸し借りが基本です。企業はあくまでも貸し手と借り手を仲介する場を提供しているのが特徴です。

シェアリング経済が広がる背景には、人口減によるモノ余りがあります。みなが持っているモノや能力を、お互いに必要なときにだけ使えるようにすれば、過剰な生産を抑えられるとの発想が生まれました。つまり「自分のモノは自分で持つ」のではなく、「自分のモノは他人と分かち合う」という発想への転換です。スマートフォンがどんどん普及し、どこにいてもインターネットを使えるようになったことも、シェアリング経済の拡大を後押ししています。

ただトラブルも起きています。民泊では宿泊者が家具を壊したり、夜中に騒いで近所の迷惑となったりする事例が絶えませんが、シェア経済の普及に法律の整備が追いついていないのが現状です。タクシーなど既存業界からの反発も強く、規制緩和が進むかどうかも未知数です。

[日経ヴェリタス2017年9月24日付]

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