リーダーが語る 仕事の装い

スーツに「キティ」のかばん ミスマッチが対話を生む トーキョーオタクモード会長 亀井智英氏(上)

2017/10/15

ぱっと見にはわかりにくいが、骸骨姿の「キティちゃん」をあしらったお気に入りのバッグ

「他の業界の人と会うときは、スーツ姿であっても1つか2つ、自分のお気に入りの小物を持って行きます。最近気に入っているのは、骸骨が透けてレントゲン写真のようになっている『ハローキティ』の黒のバッグ。これはデザインオフィスのnendo(ネンド、東京・港)とサンリオがコラボして作った『HELLO KITTY×nendo』のグッズです」

「黒いバッグなのでオフィス街でもそんなに違和感がないでしょう。デザインに気づいてもらえたら、話のきっかけにもなります。実はこのデザイン、アメリカでも評判良いんですよ。ハワイ出身の人気歌手、ジャック・ジョンソンがカリフォルニア大バークレー校で開いたコンサートにこのTシャツを着ていったら、見知らぬ女性に『すてきね。どこで買ったの?』と聞かれました。東京で買ったというと残念がってました。ポートランドの隣人にも、どこで買ったのかとよく聞かれます」

――言葉を超えて共感できるのは強いですね。

「自分がクールだと思うものが、受け入れられるのはうれしい。おしゃれのセンスって最初からあるものではなくて、勉強したりいろんな人から刺激を受けて磨かれていくものだと思います。もう一つ思うんですが、モードは変わり続けますよね。アメリカでも最近、オタクとかガリ勉を意味する『nerd(ナード)』をポジティブに使う風潮があるようです。そういった時代の変化がおもしろいですね」

亀井智英氏
1977年東京都出身。大学卒業後、電通のネット広告子会社に入社。広告やネット関連企業への出向を経て、2012年にトーキョーオタクモードを設立。15年から経済産業省クールジャパン官民連携アドバイザリーボードのメンバーを務める

(聞き手は若杉敏也)

後編「公の場でもロゴ入りTシャツ 社員と『夢』共有の証し」もあわせてお読みください。

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