いつか必ずやってくる寿命や、リタイアの時期を明確化することで、「仕事余命」を強く意識していただき、後から悔やむことのないように、準備や意思固めをしていただく材料です。

約40年の仕事人生も、前半の20年と後半の20年では、身体能力の衰えもあり、同じ時間でも実際には質量が異なります。現在40代の方の場合、時代背景として、深夜残業をしてでも頑張ってきた前半20年と、徹夜したくてもなかなか無理がきかない後半20年では、「仕事余命」の残り時間の使い方は、若いころとは全く異なるものになることも、キャリアのつくり方を考える上で重要です。

このあたりまでの説明が終わると、がぜん、「仕事余命」に対するリアリティーは上がってきます。「想像することすら難しい、はるかなる未来」が「そんなに悠長にしていられない、短い残り時間」という意識変化が生まれ始めます。

リアリティーが高まってくると、計画は突然現実味を帯び、「仕事余命」から逆算した時間軸をいくつかに分けた計画が立てやすくなるようです。

●限られた仕事人生で、自分がなすべきことは何か?
●どうせ働くならやり遂げておきたいことは何か?
●仕事の上で、どんな足跡を残しておきたいのか?

自分の中で「天職」とか「ライフワーク」とか「目標」などといったものが明確になるだけで、もやもやしていた気持ちが晴れて、転職するのか? いまの会社に残るのか? 起業するのか? ということで悩んでいた方が、意気揚々と帰っていかれることもあります。

長いようで短い仕事人生、最後に悔やまないよう、いかに時間を使いこなすかで、人生の満足度も大きく変わるかもしれません。

※「次世代リーダーの転職学」の黒田真行氏の連載が書籍になりました。詳細は略歴の下の書籍紹介をご参照ください。

黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。1989年リクルート入社。2006~13年まで転職サイト「リクナビNEXT」編集長。14年ルーセントドアーズを設立。「Career Release40」http://lucentdoors.co.jp/cr40/

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