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ジュピターショップチャンネルの西塚瑞穂マーチャンダイジング本部副本部長兼マーチャンダイジング3部長

ジュピターショップチャンネルの西塚瑞穂マーチャンダイジング本部副本部長兼マーチャンダイジング3部長

放送開始20年を記念した2016年11月のセールスイベントで、1日28億円を超える売り上げを記録したジュピターショップチャンネル(東京都中央区)。24時間生放送を支える裏には、商品の目利きであるバイヤーたちの活躍もある。バイヤーから執行役員となったマーチャンダイジング本部副本部長兼マーチャンダイジング3部長の西塚瑞穂氏は常に電卓を持ち歩き、勉強のために自腹を切って買い物を続けている。「2016年は通信販売、17年はセレクトショップを中心に攻略中」という。

大手食品メーカーを蹴って無名のテレビ通販へ

――いつも電卓を持ち歩いているのですか?

「持っていないと落ちつかないんです。16年の7月までは現役で買い付けもしていました」

――新卒でジュピターショップチャンネルに入社したのでしょうか。

「いいえ、新卒で入ったのは缶詰やソーセージ、冷凍食品などを扱う水産会社です。新規事業部で医療品や化粧品、健康食品の原料を担当していました。サメの軟骨に含まれるコンドロイチンやサメの肝油に含まれるスクワラン、鶏のトサカから抽出したヒアルロン酸などを使った新商品を開発、販売していました」

「入社して10年がたつころ、少し違うことにも挑戦したくなったのですが、事業内容が全く違う他部署に異動するのであれば、転職しても同じだろうと考えました。じつはジュピターショップチャンネルと同時に、ある食品メーカーさんの内定ももらっていました。かたや名前を言えば誰でも知っている大手企業、かたや設立3年目で無名のテレビ通販会社。迷いましたが、結局、ジュピターに決めました」

夜は「完璧な再放送」がベストと思ったが…

――何が入社の決め手になったのですか。

「面接の際、当時のマーチャンダイジング部門のトップに『この会社、競合はありますか?』と聞いたら、『いや、ないんだよね』と。『じゃあ、一人勝ちですか?』と聞いたら、『というか、この先どうなるのかわからないんだよ』と言って遠くを見るわけです。その姿があまりにかっこよかった。大手に転職したら、育ててくれた先輩たちから袋だたきにあうかもしれないけれど、ここなら応援してもらえるかなという気持ちもありました」

「バイヤーとして入社し、コスメと健康食品を担当していました。入社したのが2000年で、03年に第1子、05年に第2子を出産。その頃はもう毎日が必死で、前後の記憶があまりないんです。24時間生放送を始めたのは04年9月でした。話を聞いて『そんなの、うまくいくわけないじゃん!』と大声で叫んだのは覚えています」

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