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国内で1日に刊行される新刊書籍は約300冊にのぼる。書籍の洪水の中で、「読む価値がある本」は何か。書籍づくりの第一線に立つ日本経済新聞出版社の若手編集者が、同世代の20代リーダーに今読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介するコラム「若手リーダーに贈る教科書」。今回の書籍は「ビール『営業王』 社長たちの戦い」。アサヒビール、キリンビール、サントリービール、サッポロ。同世代のライバル、時には「同志」として、絡み合う4社のトップの奮闘と挫折をドキュメンタリータッチで描いた。

前野雅弥記者

前野雅弥記者

著者は、日本経済新聞の前野雅弥記者です。早稲田大学大学院政治学研究科を経て1991年に日本経済新聞社に入社。2009年からビール業界を担当し、キリンとサントリーの経営統合交渉を取材しました。現在も酒類関連の記事を執筆しています。

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草むしりで始まった社長の新人時代

年末が近づくにつれ、増える飲み会の席で、まず頼むものといったらビールという人が多いのではないでしょうか。業界に地殻変動をもたらしたアサヒ「スーパードライ」の爆発的なヒット、発泡酒や「第三のビール」の登場、プレミアムビールのブーム……。ビール業界はここ30年、激しい競争を繰り広げ、多くの話題を提供してきました。本書は、そこでトップに上り詰めた4人の社長のドラマを描きます。

今では業界トップのアサヒですが、社長の平野伸一氏の社会人生活は、工場の草むしりから始まりました。むしる草がなくなった後は掃除です。ビール工場の発酵タンクに体をねじ込み、ひたすらモップで中をふくという、泥臭い新人時代でした。1979年、アサヒビールは「夕日ビール」と呼ばれるほどの落ち目でした。

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