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ピーナツ、ゆでて食べるのは何県? 長崎では煮物にも

枝豆そら豆お豆さん(5)

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NIKKEI STYLE

今回でお豆は終わる。そしてVOTEに突入する。テーマは「あなたのところに豆ご飯はある?」である。

祝いの席の赤飯や不祝儀のときの黒豆ご飯ではなく、ピースご飯のように日常の食卓に豆ご飯が登場するかどうか。これまでの議論からみると豆ご飯は概ね西の文化のようにも思えるが、結果は最後に紹介する。

スナップかスナックか。

ご意見 もともとスナップえんどうだったものが、スナックえんどうと転化したようです。農林水産省では「スナップえんどう」を正式な呼び名としているようです(鮭さん)

同様なメールがKTさんからも。正式名称は「スナップ」と判明。

落花生。

ご意見 南京豆と言えばデスクのお膝元、千葉が一大産地。あるとき豆菓子屋さんに聞いたところ「千葉産」は南京豆界のブランドなんだそうですよ。
 で、私はたまたま千葉にショッチューシュッチョーするのですが「千葉県人の主食は南京豆ではないか」と疑っています。この前は「落花生ショーチュー」まで飲まされたし…。
 もやしの話題も出ましたので「ピーナツもやし」もぜひお試しください。およそもやしとは思えないぶっとさですがおいしいです(いけずな京女44歳さん)
ご意見 千葉県人としては豆といえば落花生ですが、ゆで落花生は静岡だそうですね。というか、もっとローカルに富士市周辺のみ?
 富士市の知り合いの家に遊びに行き近くの居酒屋で飲んだら、突き出しにゆで落花生が出て、初めての食い物でビビりました。でもやたらおいしくて、富士市在住の知人に質問すると「富士市の飲み屋ならどこにでもあるし、欲しかったらスーパーの惣菜売り場に売っている」といわれました…家に帰り近くの落花生屋さん(当時都内在住)でゆで落花生について質問したら「いやあ、ゆで落花生なんか聞いたことないねえ。うちの落花生は全部炒ってあるから、ゆでるのは無理じゃないか」とつれない答えが返ってきました…ちなみにゆで落花生は殻ごと食べるんでしたよね(ちどりのおっとさん)
ご意見 ゆで落花生の季節になりました、富士宮・芝川・富士を中心にどこの家庭でもビールのつまみ・運動会のお供・居酒屋のお通しにゆで落花生は必需品です…私が小学生のころ秋の運動会で朝早くから親が場所取りに来ますが、ゆで落花生をつまみに早々と宴会をしてました、もちろん昼食やおやつも落花生でした。
 落花生を塩水でゆでると塩分を含んだブヨブヨ豆になるので初めて見た人は「腐ってる」と言いますが、食べたら目の色が変わります…特に小粒のB級品が豆の味が濃くて…えっ? B級? 富士宮? やきそば話題になりそうなのでここまで(富士宮やきそば学会IT推進担当、宮さん)
ご意見 関西から関東に単身赴任してカルチャーショックだった豆が2つあります。ひとつは塩ゆでピーナツ。ピーナツといえばカリッっとした食感のものしか知らなかったですが、千葉では枝豆のように塩ゆでして酒のつまみにするんですね。驚きました。
 もうひとつが味噌ピー。正しい名前なのかはわかりませんが、味噌にピーナッツがはいっているもので、ご飯にのせて食べるいわゆる「ごはんの友」です。ホテルの朝食に普通に置いてあるのが不思議です(淡海さん)

デスク、千葉でもゆで落花生食べるの?

デスク堂々 もちろん。当然です! 長崎県の大村では、ゆでて食べるだけじゃなくて、煮物にまで落花生が入っていました。

「大角豆」と書いてなんて読む?

ご意見 うちの田舎の茨城では、めでたい時には大角豆でお赤飯、不祝儀には「しろふかし」といって、何も入れない餅米をふかして白ごまと塩だけでいただきます。
 そう言えば、茨城は今でも食は常陸と下総に分かれている気がします。常陸で育って、下総で暮らしていると、習慣がいろいろと異なるのでおもしろいです。もしかすると、食の方言も旧分国図が必要かもしれませんね(のべさん)

大角豆で「ささげ」。見た目は小豆に似ている。小豆同様、赤飯に用いられる。

のべさんご指摘のように、食の文化は歴史的な背景を持っている。徳川300年の影響は大きい。例えばせんべい汁は青森県でも南部のもので津軽にはない。とうふちくわも鳥取県東部、すなわち因幡の食べ物。旧藩の境が食の境界線になっていることが多い。

しかし、そこまでは調べきれない。残念。

ご意見 豆の呼び名が地名になっている場所が近所にあります。「笹下(=ささげ)」…横浜市港南区笹下です。似たようなパターンで「大角豆」と書いて「ささぎ」と読むところもありますね。常磐道の桜土浦インター近く(かつての常磐高速バス東京駅発つくばセンター行きが高速降りて最初に右折してたとこ)の交差点です(S.Iさん)

「ささぎ」は「ささげ」の転化(広辞苑から)。

ご意見 札幌ではこの時期、ささげを束で売ってますが(位置づけはインゲン的)、ささぎと書いてあることもよくあり、16ささぎという表示もよく見る。何が16なんだ。品種か何か?
 札幌では普通の食材ですが、和歌山にはありませんでした。でっかくて硬くて大味で、ってイメージがいまだに私にはあります(ちろこ@札幌さん)

「十六ささげ」。長さ30センチほどの緑色のさやを食べる。和え物、煮物、炒め物と多方面に活躍する代表的な夏野菜。岐阜辺りが大きな産地らしい。

ご意見 長野県佐久では、結婚式は「むかさり」、葬式は「じゃんぼん」と子供のころ言っていました。父や母はどちらのときも、ご馳走を折り詰めで持って帰っていました。9人兄弟の末っ子の私は羊羹のちょっと厚い尻尾の所をもらえるのを待っていました。
 結婚式のときの小豆の赤飯よりも甘く煮たささげ豆の赤飯がすきでした。葬式のときの黒豆は塩味かホトンド味がないので、とにかく甘ければおいしいという味覚の子供でしたので敬遠してました(寅太の侍女さん)

「むかさり」? 「じゃんぼん」? どこかにアフリカのにおいを感じてしまうのは私だけであろうか。いや、北海道? だって甘い赤飯があるし。

ご意見 朝ご飯を、と寄った富山駅前のコンビニで金時おこわのおむすびを見つけました。もうひとつ、黒豆おこわのおむすびもありました。
 で…甘いんですよ、金時豆だから。黒豆の方にすりゃよかったかなー? なんて、ちょっと思ったりして。でもうまかったですよ(中林20系中林52さん)

甘いおこわ。おー怖わ。

中林さんは旅先からこまめにメールをくださる。今回は富山発のものを紹介した。あっ、いつの間に東京へ?

ご意見 東京に戻ってきたので、ちょいと晩ご飯の味噌汁に打ち豆を使ってみました。写真は左が叩かれて乾燥した状態、右が軽く煮た状態です。叩かれてる分、戻りやすい気がします。これが越後の英知でしょうか…いやはや、コイツぁうまいや! お惣菜系の煮物に重宝しそうです。皆さんも(出逢えたら)是非一度お試しを(同)

打ち豆は新潟の物産展などで見かけるが、硬そうなので買わないのだ。

しょうゆ豆。

ご意見 しょうゆ豆は「乾燥そら豆を煎って、熱いうちにしょうゆだれにつける」ものです。煮て作ることはありません。
 なぜ断言できるのかというと、わたしは以前、香川県のしょうゆと佃煮としょうゆ豆を研究している研究所に勤めていたからです。しょうゆ豆は柔らかくておいしい食品ですが、煎ったそら豆のうち数10個に1個はうまくしょうゆだれを吸わず硬いままなので商品として売ることができません。これを石豆と言って、研究所では調理前になんとか判別できる方法がないものか研究していました。電子顕微鏡で細胞構造を観察してもいまだ判別はできていません(茨城県 43才団体職員のういたんさん)

先日、会社の近くのさぬきうどんの店でしょうゆ豆を食べた。気になって店の人に「煮たんですか?」と聞くと「はい、煮てますが」という答えだった。これはにせものなのであろうか。

それにしても世の中にはいろんな研究をしている人がいるものである。我々もヒトのことは言えんが。

星のアイスさん。豆ご飯が詰まった御堂筋弁当は私も好きですよ。仕切りがたくさんある上段の「おかずの部」で一杯やり、しめに下段のご飯。いいですねえ。

さて、VOTE「豆ごはんはある?」の結果。なんとまあ、こんなテーマでも東西偏差があるのね。

「ある」という回答が100%だったのは沖縄、佐賀、滋賀の3県。90%を超えた府県はすべて西日本であった。

対して「ある」が少なかったのは栃木、茨城の「しもつかれ」連合軍、それに秋田、長野も少数派。つまり東日本では希薄な文化である。中でも岩手は「ある」が8%で「ない」が50%と非豆ごはん地帯であるという結果だった。

豆類は全国で食べられているのに、ご飯と一緒に炊くところと炊かないところに分かれるのはなぜだろうか。

(特任編集委員 野瀬泰申)

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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