ワニから逃げてもライオンが… シマウマを襲った悲劇
腹を空かせたワニの牙から逃れ、慌てて水から上がったシマウマは、ほっと一息ついたことだろう。ほんのつかの間だったけれど。
ケニア、マサイマラ国立保護区で映像カメラマンが撮影したこの一幕は、ナショナル ジオグラフィックの「サファリ・ライブ」で7月のエピソードとして公開され、話題になったものだ。
映像は、シマウマが迫り来るワニから逃げるところから始まる。ちょうどシマウマが無事に逃げ切ったように見えた時、カメラが引き、背の高い草の間に2頭のライオンがいるのを映し出した。
ほんの一瞬、互いの次の動きを探るようにシマウマとライオンがぴたりと止まった。続いてシマウマが駆け出したが、逃げられない。1頭のライオンがシマウマを地面に倒し、もう1頭も加勢して息の根を止めた。
「肉食動物は必然的に、機を見るに敏でもあります」。ナショナル ジオグラフィック協会の大型ネコ科動物保護プロジェクト「ビッグキャッツ・イニシアティブ」の責任者で、保全生物学者のルーク・ダラー氏は語る。「シマウマが川を渡ろうとしていたとき、ライオンが激しい水しぶきの音を聞き、狙いをつけていたに違いありません」
(日経ナショナル ジオグラフィック社)
[ナショナル ジオグラフィック 2017年8月1日付記事を再構成]
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