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安くても安全性に妥協せず 2代目ミラ イースの実力

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日経トレンディネット

ダイハツが2017年5月に発売したエントリークラスの軽自動車「ミラ イース」は、6月8日時点で月間販売目標台数(9000台)の2倍を上回る約2万台を受注するなど、好調なスタートを切っている。その後も月販約1万台程度で推移しており、初代ミラ イース投入直後のようなバカ売れとは行かないが、軽自動車全体ではベスト5に収まるほどの人気となっている。

新型はJC08モード燃費35.2km/Lという先代で実現した低燃費を受け継ぎつつ、税込み価格は84万2400円~133万9200円と低価格であること、そして安心・安全性能である「スマートアシストIII」の搭載をウリにしている。この3カ月での新型の顧客傾向をダイハツに聞くと、「先代型同様に子育て後期や子離れ層が多く、年齢も50代以上が中心。ただ若年層にも一定数支持されている。また『安心・安全』機能への関心の高まりから、スマートアシストIIIの機能を高齢者に理解してもらうことが、購入につながっているのは確か」といい、付加価値は確かに認められているようだ。

そこでスマートアシストIIIの恩恵を実感すべく、新型に試乗した。どんな場面で役立つのか。今後、さらに進化する可能性はあるのか。試乗レポートをお届けする。

低燃費競争ではなく安全性や走行性能を重視

まず新型の全体像を振り返っておこう。

初代のミラ イースは2011年に低燃費と低価格を特徴とした、ハイブリッドでもEVでもない「第3のエコカー」というキャッチフレーズでデビューし、軽自動車の低燃費競争を加速させるきっかけを作った。しかし6年ぶりのフルモデルチェンジでは、低燃費の追求ではなく、全国で顧客の声を聞き、そのニーズに応えるクルマ作りを目指したという。つまり、軽自動車に対してはこれ以上の燃費ではなく、むしろ安全性や快適さ、走行能力などを求める声が高かったというのだ。

そこでエクステリアは丸みを帯びたカワイイ系デザインだった「ミラ」や先代ミラ イースから一転、直線を基調としたシャープなデザインに変更。走りの良さを感じさせるキリリとしたフロントマスクに加えて、色は渋めの黒からスカイブルーやイエローなどの明るい色まで幅を広げた。

インテリアも黒を基調とし、スッキリとまとめている。全8種類ある小物入れの中でも中央のフロアトレイはティッシュボックスを置くと下に空間ができ、携帯電話など小物が隠れるように工夫されている。デジタル式のメーターパネルは大きな車速表示とインフォメーションディスプレイを備えており、見やすいのが特徴。快適さを追求した結果だろう。

ステレオカメラとソナーセンサーで安全性高める

パワートレインは、従来型をベースに改良した660ccの3気筒DOHCエンジンにCVT(無段変速機)の組み合わせ。燃費性能は先代の最終型と同等のJC08モード32.2km/L~35.2km/Lをうたう一方で、発進加速や追越加速は向上しているという。これに貢献するのが約80kgの軽量化で、新型の重量は650kgと先代比約11%減。特に高強度鋼の採用、形状のシンプル化、部品点数の削減などによりマイナス35kgとなったボディーの軽量化が大きい。ただし車体の剛性は高まっており、衝突安全性や静粛性は向上しているという。

そして、軽自動車でも当たり前となりつつある先進安全機能の強化が、新型ミラ イースのハイライトといえるだろう。

ステレオカメラとソナーセンサーを組み合わせたスマートアシストIIIは、衝突警報機能、歩行者対応の衝突回避支援ブレーキ、60km/h以上での車線逸脱警報機能、前後誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能、オートハイビームと充実した機能を備える。ソナーセンサーは前後とも左右のコーナーの計4カ所に搭載されており、駐車時に便利な障害物接近警告機能もあるので、うっかりの接触事故の防止にも貢献する。

発進加速は十分で、軽さが強みに

今回、大きな幹線道路を含む市街地でスマートアシストIIIを搭載する最上級グレードの「G SA III」と上級グレードの「X SA III」の2グレードに試乗した。両グレードの違いは主に装備で基本性能は同じだ。

乗ってすぐに分かったのが信号待ちからの発進加速の良さ。これまでなら横に並ぶ普通車に置いていかれていたのが、軽快な発進加速で後ろにいる普通車を気にする必要もなかった。公道ではノロい、トロいと邪魔者扱いされることもある軽自動車ユーザーには魅力的。合流時の加速も十分で、これらは軽量化とエンジンチューニングの恩恵だろう。グレードGとXはショックアブソーバーが大口径化されており、乗り心地が向上。足回りの作り込みや軽量さからコーナリングも軽快で扱いやすく、小さく扱いやすい軽自動車ならではの強みが光っていた。

ステレオカメラ搭載車、どのように進化させるのか

そして気になるスマートアシストIIIだが、スバル「アイサイト」同様にステレオカメラを用いた高機能タイプだけに、内容も充実している。コンパクトな設計で、全グレードに標準で設定されているのもすごいと思うし、スマートアシストIII搭載車が100万円を大きく下回る90.72万円から選べるのも評価できる。

筆者が使ってみてありがたかったのは、コーナーセンサーが前後に備わることで、車体が小さいからこそ見落としがちな、他車や物との接触を警告してくれることだった。車に乗り馴れていても、接触しそうな物に気づきにくいシーンはある。その場合、センサーが働くことで、接触を防ぐことができる。また、年配層からの問い合わせが以前から多かったという誤発信抑制制御機能(前方・後方)は、昨今の「ブレーキとアクセルの踏み間違い」による事故を抑制するのに役立つと実感。「そんなミスはしないだろう」と思っていても、ダイハツの調査によれば、ユーザーの約24%が「アクセルとブレーキを踏み間違え、ヒヤリとしたことがある」と答えているというだけに、その意味は大きいだろう。

気になるのは、ステレオカメラを搭載するシステムを今後どのように進化させていくかだろう。というのも、先進安全運転支援機能の中でも好評な車間距離と車速を一定に保つことができる「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」の実現も可能なはずだからだ。スマートアシストIIIの開発担当者に話を聞いたところ、「軽だからと機能を絞ることなく、市場から求められるものを取り込み、より進化させていく」といい、明言は避けたもののACC搭載の可能性がないわけではないことを感じた。実際、以前に3代目「ムーブ」では赤外線レーダーと単眼カメラを組み合わせたACCの搭載にも挑戦している。将来的にこのシステムが自動運転に結びつくかは計り知れないが、より高機能化されていくことは間違いないだろう。

もう一つ、ミラ イースによってダイハツは独自のクルマ作りの戦略「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の原点を確立。そのコアとなるのは「低燃費」「低価格」「安全・安心」の追求だという。同社はミラ イースのような手ごろな軽だけでなく、コペンのように軽オープンカーという付加価値のある軽も送り出している。それだけにDNGAの新世代の軽自動車や小型車が、どんなバランスで進化するのかも気になるところだ。まずは近い将来登場が予告されているDNGA第一弾の軽自動車でお手並み拝見だ。

(ライター 大音安弘)

[日経トレンディネット 2017年8月18日付の記事を再構成]

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