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もうかる家計のつくり方

「2人目のために貯蓄を」 切実な妻、能天気な夫 家計再生コンサルタント 横山光昭

2017/9/20

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 「もう一人、子どもがほしい。そのためにも赤字から抜け出して毎月の収入の範囲内で生活できるようになり、お金をためたい」。2歳の子どもがいる主婦のRさん(32)が切実な思いを打ち明けました。主な収入は会社員の夫(36)の月給が手取りで28万円ほど。Rさん自身も在宅でフリーライターの仕事をしており、月に2万円ほどの収入があります。3人家族なのに、30万円の収入で3万円弱の赤字になってしまうのはどうしてなのでしょうか?

■「なんとかなるさ」主義の夫

 Rさんいわく、夫は能天気で「なんとかなるさ」主義とのこと。家計について話をしないわけではないのですが、夫は投資などためる方法ばかりに気持ちが向いてしまい、肝心の支出削減についてはほとんど関心を示さないそうです。夫を家計改善に巻き込むにはどうしたらいいか。その方法を探るべく、Rさんの家計簿を確認したところ、支出のバランスの悪さがまず、目に付きました。

 食費については膨らまないよう、かなり意識していますし、被服費や交際費も抑えています。一方、水道光熱費や日用品代、通信費などについては割と無頓着で、家計を圧迫しています。住宅ローンと自動車ローンという2つのローンが大きな固定費として収入の3分の1ほどを占めているため、流動費の比率が低いことも気になりました。

■「万が一」の備えより老後の備え?

 さらに心配なのは、毎月赤字で貯蓄も約70万円と心もとないにもかかわらず、保険は子どもの学資保険に入っているだけです。これでは夫婦に万一のことがあったときの保障が何もなく、非常に危険です。一方、「老後資金づくりにいいと評判だから」という夫の発案で、個人型確定拠出年金(iDeCo)に投資し始めたのも「どうなのか?」と首をかしげてしまいます。悪い制度ではありませんし、老後に備えること自体は必要ですが、現状では単に固定費が増えただけ。家計の自由度は下がるばかりです。

 ボーナスの使途をみると、夏冬それぞれ50万円から生活費の補填に17万円、住宅ローンのボーナス返済分で15万円を拠出。18万円が残る計算ですが、「あれこれ購入していると、いつの間にか底をついている」(Rさん)という状況です。

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