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トヨタ、3代目ハリアー改良 「幕の内弁当」的な魅力

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日経トレンディネット

トヨタがSUV「ハリアー」をマイナーチェンジし2017年6月8日に発売した。今回のマイナーチェンジでは内外装の変更は少なく、2.0Lターボモデルの追加と、先進安全機能の上級版「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備するなど機能面の充実がメイン。税込み価格は294万9480~495万3960円で、月間販売目標は2500台。

主な改良ポイントと、新設定のターボ車を中心とした試乗レポートをお届けする。

Toyota Safety Sense Pと予防安全が進化

目玉の一つはToyota Safety Sense Pだ。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた歩行者検知機能付き自動ブレーキの「プリクラッシュセーフティシステム」、車線逸脱警告と車線逸脱を回避するようにステアリングをアシストする「レーンディパーチャーアラート」、LEDヘッドライトを細かく調光し前走車や対向車への幻惑を防ぐ「アダプティブハイビームシステム」、ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車との車間距離を保ちながら追従走行する全車速追従対応の「レーダークルーズコントロール」などを備える。

予防安全装備も充実している。前後の障害物を検知し、アクセルの踏み間違えや踏みすぎによる接触を防ぐ予防安全機能「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」は、超音波センサーを増やし、カバーするエリアを拡大。またシフトレバーの操作と連動する電動パーキングブレーキ、右左折時に外側に向かって流れるように光ることで周囲から視認されやすい「LEDシーケンシャルターンランプ」、ヘッドランプ点灯走行時にウインカーやステアリングの操作に連動して点灯する「LEDコーナリングランプ」などを新しく採用した。

ターボモデルはパワフルでスポーティー

もう一つの目玉は2.0Lターボモデルを新設定したことだ。フロントグリルとバンパー、18インチアルミホイール、レッドステッチ付きのシートやステアリングなど、専用の内外装アイテムを用意することで、見た目にも特別感がある。

パワートレインは新採用の直噴2.0L直列4気筒ターボエンジンに6速ATを組み合わせており、最高出力231ps/5200~5600rpm、最大トルク350Nm/1650~4000rpm。燃費は13.0km/L(JC08モード)をうたう。同社の「クラウン アスリート」にも採用されているスポーティーなダウンサイズエンジンで、FF車への搭載はハリアーが初となる。ハリアーには2.5Lのハイブリッドモデルと2.0Lの自然吸気ガソリンエンジンモデルもあるが、ターボモデルが最もパワフルで、スポーティーな特性を持つ。

また、車体のロール剛性を上げ、直進性や操縦の安定性を高めるパフォーマンスダンパー(制振装置)を車体の前後に装着している。

ターボの購入者は30代以上の運転好き

早速、デビューしたばかりのターボモデルに試乗してみた。

ハリアーはデザインこそスポーティーだが、「高級セダンの乗り心地と快適さを備えた都市型SUV」というだけあって、どちらかといえば走りはおとなしいと感じていた。しかし、試乗してみるとターボモデルはこれまでのハリアーとは明らかに異なり、快適さはそのままに、運転する楽しさが加わっていると感じた。

特徴的なのがカーブを曲がるとき。パフォーマンスダンパーの効果により、車体の安定性が高まっているため、よりスムースにカーブを走り抜けられる。加速も文句なく力強い。

カーブが連続する山道も走ったが、ここでもクルマの動きは良く、スイスイ走り抜けられた。運転が好きな筆者としてはハリアーならターボモデル一択だと思ってしまったほど。

比較のために2.5Lのハイブリッドモデルにも試乗した。今回の改良で従来型より走りは良くなってはいるもの、以前からある高級なセダンに近いしっとりとした乗り味で、ターボモデルとのキャラクターの違いは明らかだ。

開発担当者によれば、ターボモデルは今までのハリアーにはなかったスポーティーさを追求したモデルであり、購入者は30代以上の運転好きの人が多いという。

「ハリアーを手に入れること」が大事?

ハリアーの2017年上半期の平均月販台数は5072台で、昨年の平均月販台数の3450台を大きく上回り好調だったという。

実はハリアーは、2009年にフルモデルチェンジして3代目となった輸出用のレクサス「RX」を日本に導入するタイミングで、RXに統合されて無くなる予定だった。高級クロスオーバーSUVとしての役目を終えたと判断されていたのだろう。ところが安定したセールスを続ける大人気車だったために販売店から統合に反対の声が上がり、生きながらえることになった。

その後も人気は続き、2013年にはハリアーの魅力をより追求した現行型3代目ハリアーが日本専用モデルとして登場し、今や20代から60代まで幅広いファンを持つ。特に20代の若いユーザーは2.0Lガソリン車を選ぶことが多いという。使える予算が限られる若いユーザーは、「ハリアーを手に入れること」自体を重視しているからと考えられる。

こうした状況からは、スポーティーなスタイル、豪華なインテリア、多彩な装備などにより「ハイソカー」として支持を集めた高級国産車を思い起こさせられる。当時人気の高級国産車は「マークII」や「ソアラ」など、4ドアハードトップやクーペだったが、それがSUVに置き換わったのがハリアーではないだろうか。ハリアーは高い走破性などはうたわない、いわば「なんちゃってSUV=クロスオーバーSUV」だ。しかし、都会派SUVを追求した結果、多彩な魅力をきちんと持つ「幕の内弁当的な魅力」があるのではないかと思う。

(文・写真 大音安弘)

[日経トレンディネット 2017年8月31日付の記事を再構成]

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