MONO TRENDY

デジタル・フラッシュ

2万円台の格安スマホ3選 おすすめはファーウェイ

日経トレンディネット

2017/9/20

左から「P10 lite」(ファーウェイ)、「Moto G5」(モトローラ)、「VAIO Phone A」(VAIO)
日経トレンディネット

手ごろな価格で基本性能がしっかりしたSIMフリーのスマートフォン(スマホ)を探している人にとって、基準になるのが実売価格2万円台のモデルだ。このクラスで比較的最近発売され人気の「P10 lite」(ファーウェイ)、「Moto G5」(モトローラ)「VAIO Phone A」(VAIO)の3機種をピックアップ。実機のレビューを通して、どれが買いなのかを探ってみた。スマホに求められる基本機能の「操作性」「カメラ性能」の比較から見えてきたのはP10 liteの優秀さだった。

■高級感があるP10 lite、アルミ製のVAIO

まずは外観を見てみよう。P10 liteはガラスのフチが丸みを帯びた曲面仕上げで高級感があるデザイン。背面に指紋センサーを搭載している。カラーバリエーションは「サファイアブルー」「パールホワイト」「プラチナゴールド」「ミッドナイトブラック」の4色だ。

P10 liteの正面(左)と背面(右)

Moto G5のボディーは背面が丸みを帯びており、手にフィットしやすく持ちやすい。指紋センサーは正面のディスプレー下部にある。カラーバリエーションは「ファインゴールド」と「ルナグレー」の2色だ。

Moto G5の正面(左)と背面(右)

VAIO Phone Aのボディーはアルミニウム製で一体感が高い。電源キーと音量キーは右側面の高い位置にあり、片手操作にはやや難がある。カラーバリエーションは「シルバー」の1色のみだ。

VAIO Phone Aの正面(左)と背面(右)

■VAIO Phoneは旧OSを搭載

スペックを比較しよう。下の表に3機種のスペックをまとめた。各機種の価格は2017年7月下旬時点での価格.comにおける最安値である。

3機種のスペック比較表

OSはVAIO Phone AのみAndroid 6.0.1で、他の2機種はAndroid 7.0だ。Android 7.0では画面を分割して2つのアプリを同時に利用できるが、ディスプレーが一番大きなVAIO Phone Aで利用できないのは残念だ。

なお、3機種ともSIMカードを2枚セットできるが、同時に着信を待ち受けられる「DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)」を国内で利用できるのは、2017年8月中旬時点ではVAIO Phone Aのみ。Moto G5は2017年夏に日本国内でのDSDSに対応予定とされているが、現時点では未対応だ。

■Moto G5はジェスチャー操作に対応

端末によっては独自のUIや機能を用意している。中でもP10 liteはファーウェイ独自のUI「EMUI」を搭載。目に触れる部分だけでなく、システムに深く関わる部分までカスタマイズされている。

P10 liteは独自仕様のホーム画面を搭載する(左)。通知パネルも独自仕様で、項目の並び替えや選択が可能(右)

指紋センサーは画面のロック解除だけでなく、通知パネルの開閉や電話の応答、カメラのシャッターなどにも利用できる。独自アプリの「端末管理」では、端末のメンテナンスとセキュリティーをワンストップで管理できる。

独自の「端末管理」アプリではキャッシュクリアなど端末のメンテナンスが行える(左)。アバストと連携したウイルススキャン機能も搭載(右)

Moto G5やVAIO Phone AのUIはP10 liteほどのカスタマイズは施されておらず、外見上は標準のAndroidそのまま。

Moto G5のホーム画面。アプリドロワーはドックを上にスワイプすると現れる(左)。通知パネルもAndroidの標準デザインを踏襲(右)

Moto G5は、「ワンボタンナビ」を有効にすると画面からナビゲーションキーが削除され、代わりに指紋センサーがホームキーなどの役割を担う。

また、端末を2回振り下ろしてライトを点灯したり、端末を持った手首を2回ひねってカメラを起動したりといったジェスチャー操作にも対応している。

VAIO Phone Aのホーム画面。壁紙以外に独自要素は見られない(左)。通知パネルも標準のままだ(右)

■カメラ機能をチェックしたら……

P10 liteのカメラはマニュアルカメラ風の「プロ写真」など、14種類のモードを備える。声で撮影する音声シャッターや、笑顔の被写体を自動で撮影するスマイルキャプチャも利用可能だ。

Moto G5のカメラ機能はシンプルで、撮影モードは標準の「写真」や「動画」も含めて5種類のみ。

VAIO Phone Aは、人物撮影に適した「Portrait(ポートレート)」など、合計12種類のモードを備える。フラッシュやセルフタイマーの切り替えは設定メニューの中に組み込まれており、やや使いづらい。

3機種で実際に撮影した写真を比較していこう。撮影モードや設定はいずれも標準のままで、解像度のみ各機種の最大値に設定している。

P10 lite
Moto G5
VAIO Phone A

風景を撮影したところ、P10 liteは全体的に明るいが、雲の細部がやや白とび気味だった。Moto G5はP10 liteよりも暗めだが、細部や色合いは目で見た感覚に近い。VAIO Phone Aはややくすんでいるのが気になった。

3機種ともデジタルズームに対応しており、倍率はP10 liteが最大4倍程度(カメラアプリ上で倍率は表示されない)、Moto G5とVAIO Phone Aは最大で8倍だ。Moto G5は被写体の輪郭が比較的はっきりとしており、ある程度実用的に使える印象だ。

P10 lite。最大ズームで遊具を撮影した
Moto G5。最大ズームで遊具を撮影した
VAIO Phone A。最大ズームで遊具を撮影した

■部屋の中の撮影、フラッシュなしはMoto G5

最後に薄暗い室内での撮影を比較しよう。フラッシュを使わない場合ではMoto G5が見た目に近く撮影できたが、フラッシュを使うとP10 liteのほうが発色がいい。Moto G5はフラッシュなし、P10 liteはフラッシュを使った場合にそれぞれ強いようだ。

P10 lite。薄暗い室内でフラッシュを使わずに撮影
P10 lite。フラッシュを使って撮影
Moto G5。薄暗い室内でフラッシュを使わずに撮影
Moto G5。フラッシュを使って撮影
VAIO Phone A。薄暗い室内でフラッシュを使わずに撮影
VAIO Phone A。フラッシュを使って撮影

■どの機種が買いなのか?

筆者は、今回の3機種では、P10 liteをおすすめしたい。独自UIのP10 liteには標準のAndroidに近いMoto G5やVAIO Phone Aよりも便利な機能が多く、アプリを追加インストールせずとも好みに応じたカスタマイズ可能だ。

また、P10 liteはマルチタスク性能が高く動作がスムーズだ。写真撮影時もシャッターチャンスを逃さない。また、ストレージ容量が32GBのため、端末だけでもたくさんの写真を保存したり、いろいろなアプリをインストールして活用したりできる。

カメラを常用する人にはMoto G5もおすすめだ。撮影モードは少ないが、見た目に近い色合いで撮れることと、シャープに写る8倍ズームが心強い。3機種では一番コンパクトで、持ちやすい形状であることも見逃せないポイントだ。DSDSに対応すれば、さらに使いやすいスマホになるだろう。

(ライター 松村武宏)

[日経トレンディネット 2017年8月22日付の記事を再構成]

MONO TRENDY 新着記事

MONO TRENDY 注目トピックス
日経クロストレンド
PayPay100億円還元策の舞台裏 景表法の限界に挑戦
日経クロストレンド
席で注文できるマクドナルド 新キャッシュレス体験
日経クロストレンド
ファミマ新決済の全貌 したたかなキャッシュレス戦
日経クロストレンド
スタバの「スタアバックス珈琲」 成功の裏側
ALL CHANNEL