「給料が安いはダメ」 ワークス、社員が生々しく評価ワークスアプリケーションズの牧野CEO

日本の学生が「人気の大企業」に行きたがるのはなぜでしょうか。いろいろ理由はあるでしょうが、結局は「大手は生涯賃金が高い」ことが大きいのではないでしょうか。先輩から話を聞いたり、インターネットで情報を得たりして、50歳ごろの平均年収を知っているんです。

牧野氏は「ベンチャー企業の人材が引き抜かれるのは給料が安いから」と話す

グローバルな人材は、もっと給料に対してシビアです。今の賃金が高くなければ納得しない。海外で「うちは生涯賃金が高いんです」といえば、「じゃあ紙に書いて約束してくれ」となってしまいます。だから日本企業的な考えでは海外の優秀な人材を採用できないんです。彼らは、空手形になるかもしれない約束より、今現実に得られるものを求めます。その額が今の自分の評価だと受け止めるんです。

日本企業も「20代でも成果を出している人には、能力に見合った報酬を支払う」というふうにしないといけません。優秀な人材は、低い賃金では辞めてしまいます。特に、昔にくらべて若手の給料が上がっているため、長く勤めた場合に将来もらえるであろう給料と、入社直後の給料の差がどんどん縮まっています。長く勤めてもさほど給料はあがらないかもしれないのです。それでは、日本の学生も「将来の給料」に期待がもてず、そのうち日本企業を選ばなくなってしまうでしょう。

ベンチャー企業、給料が安すぎる

特にベンチャー企業の給料は安すぎると思います。ベンチャー企業に競争相手が現れないとすれば、それはもうからないからなんですよ。人件費が安くないと成り立たないようなビジネスモデルの事業には誰も集まってきません。それで優秀な人材を集めるのは無理でしょう。

「ベンチャー企業はトップマネジメントとも仕事できるし、経験が積めるので給料が低くても我慢できる」という「報酬とは別のやりがい、働きがい」を感じる社員もいるかもしれません。しかし、経営者がそれに甘えていれば、その会社はブレークスルーすることなく、ただの中小企業で終わるでしょう。優秀なイノベーターは、進出してきた外資系企業に「給料は25%アップ」と声をかけられ、バンバン引き抜かれてしまいます。

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