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ワークスアプリケーションズの牧野正幸CEO

ワークスアプリケーションズの牧野正幸CEO

給料はどう決まっているのか、同業他社と比べて自分の会社は高いのか、低いのか。気になる人は多いはずだ。ワークスアプリケーションズの牧野正幸最高経営責任者(CEO)は「給料が安い会社はだめだ。とにかく給料で報いるべきだ」と主張する。同僚による多面評価を取り入れ、実力と実績に応じて大胆に報酬に差をつける同社。給与・評価制度や福利厚生に関する考え方を牧野氏に聞いた。

「多面評価」定着に工夫

給料の決まり方や、それに大きな影響を与える評価の仕組みが気になるのは当然でしょう。当社では、半期に一度の「複数の上司・同僚による多面評価」の結果だけで年俸が決まります。「Works Way(ワークスウェイ)」と呼ぶいくつかの基準に照らし、同僚が「この人は優れているか」を評価します。評価の項目はいくつかありますが、基本は「自分で考えて仕事ができているか」という点に集約されます。

評価される人は、自分を評価する人を何人か指名します。そのため「いい評価をしてくれそうな人を選ぶのではないか」「自分を高く評価してもらえるように、自分より仕事ができていない人を選ぶのではないか」と思われるかもしれません。ですが、そうならないような仕組みにしています。「評価する人は、どう評価されている人なのか」を考慮するようにしているのです。評価者が前回低い評価を受けていた場合、そのコメントの「重み」を減らすという傾斜配分の形にしたのです。

「自分より仕事ができる人」の評価を受ける場合、厳しい「採点」になるかもしれません。しかし、できる人から評価してもらうほうが、結果として報酬は増える方向に働くのです。社員同士の生々しい評価が報酬に反映されるので、互いに成長できるのです。自分が受けた評価に納得しているかどうかもすくい上げるようにしています。

世界人材、今の報酬が重要

私は、どんな会社でも「給料が低い」のはダメだと思っています。「給料が低いけどやりがいがあるから働いてくれ」という理屈が許されるのは、ベンチャーのごく初期のころまでです。

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