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投資デビュー 「100万円ためてから」に理はない 投資の勘違いをマネーハック(2)

2017/9/11

PIXTA

 「投資の誤解」が今月のマネーハックのお題です。投資は実は誤解だらけで、ちょっと違う見方をするだけで投資に対するイメージは変わってきます。今週は「投資はまとまったお金が必要」という誤解について考えてみます。

 あなたがまだ投資の未経験者なら、投資をスタートするのにいくら必要だと思っていますか?

■投資をスタートするのはなぜ100万円?

 こういう質問をすると、面白いことに投資未経験者の多くは「100万円くらい」と回答します。これは「自分にはそんなにお金はないから投資はしていない」という意味もありますが、むしろ投資に根強い「まとまったお金を投入して一気に増やす」というイメージに起因するのではないかと思います。

 しかしながら、100万円をためなければ投資をしてはいけない、というルールはどこにもありません。それでは、いくらためたら投資をスタートすることができるのでしょうか。

 確かに、かつては投資の選択肢が少なく、また投資に必要な最低金額も高い時代がありました。主な投資対象が株式しかなく、しかも1000株単位でしか購入できなければ、株価が1000円の銘柄は最低でも100万円必要となります。

 しかし、株式を購入するハードルは近年大きく下がりました。10株あるいは1株単位で購入することのできる株式が増えたため、株価が1000~1万円でも1000~10万円程度で購入できる銘柄が多く存在するからです。実は10万円で購入できる銘柄は1100以上あります。5万円で購入できる銘柄も450ほど存在します。

■100円で投信が買える時代になった

 また、少額での投資を可能とする投資信託の普及が進んでいることも、100万円必要というイメージが過去のものになった理由のひとつです。投信は個人の小口資金をまとめて投資を行う商品ですが、その最低金額は大きく下がっています。今の時代は「100円」で投信が買えるのです。

 楽天証券とSBI証券は2017年5月に相次ぎ、両社が取り扱う投信の最低金額を100円に引き下げました(一部対象外の投信もある)。100円で世界中の株式をほんの少しずつ買える時代に、投資に100万円必要と考えるのはナンセンスです。

 100万円ためることにこだわるのはむしろ、私たちにとってリスクがあるかもしれません。例えば、AさんとBさんがいて、Aさんは投資は少額からスタートできることを知っており、「毎月1万円の積み立て投資をゼロから始め、100カ月すぎた」とします。

 一方、Bさんは100万円ためてから、と考え「まずは月1万円ずつ定期預金をし、100カ月たったら投資をスタートする」と決めたとします。

 100カ月、つまり8年以上も先のことですが、結果はどうなるでしょう。相場には上げ下げがあるので運用成績はAさんがBさんより悪い場合があるかもしれません。しかしながら、数字は別にしてBさんはAさんにかなわないことがあります。それは「投資の経験」です。

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