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慶応SFCの「ゆとり時間」 投資ファンドの糧に 時国司オービス・インベストメンツ社長が語る(下)

2017/9/18

オービス・インベストメンツの時国司社長

英系投資ファンド、オービス・インベストメンツ(東京都千代田区)の時国司社長(36)が語る母校、慶応義塾湘南藤沢中・高等部(SFC、神奈川県藤沢市)の思い出。サッカーで生まれ故郷台湾の代表になること、将来はビジネスで生計を立てること、この2つの夢をかなえるためにSFCに入った時国氏。高3の時ついに台湾代表になるチャンスが訪れた。ところが、事態は思わぬ展開に。

高3の時、台湾ユース代表に選ばれた。

高3の秋ごろ、翌年の春に開かれるFIFAワールドユース(現U-20ワールドカップ)アジア予選のメンバーを選抜するので、台湾に来てプレーを見せてくれれば検討するという連絡が来ました。千載一遇のチャンスと思い、すぐに台湾に飛んで試合形式の選抜試験を受け、代表候補40人に選ばれました。

喜んだのもつかの間、大きな問題に直面しました。22人の代表に残るには、半年近く続く合宿に参加するのが条件でしたが、合宿に参加すれば、必然的に高校は休まなければなりません。先生に相談したら、期末試験の時だけ登校して試験を受ければ、あとは公欠扱いにできるのではと言われました。

どの教科も、卒業までにやるべき内容はすでに終えていたので、私自身も、学校を休んでも問題はないと勝手に思っていました。実際、2学期後半から台湾に残り、学校には行きませんでした。

ところが、その後、私の扱いをめぐって先生の間で議論が起き、一転、留年の可能性も出てきました。とりあえず一度学校に来るよう指示され、一時帰国。しかし、何としても代表に残りたかった私は、先生の前で、おそらく今までの人生の中で一番力を振り絞ってこう訴えました。「私は、勉学を追求しながらサッカーで台湾代表になる、という2つの目標を両立させるために、SFCに入りました。入試面接でもはっきり言いました。6年間努力してようやく代表に手が届こうとしているのに、諦めろというのですか。私は退学になってでも台湾に行きます」と。

必死の願いが通じ、結局、学校側は最後の数カ月間を公欠扱いにしてくれました。

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